【伝説の名馬vol.25】ラムタラ〜生涯4戦で欧州三峰を極めた“神の馬”〜

【伝説の名馬vol.25】ラムタラ〜生涯4戦で欧州三峰を極めた“神の馬”〜

英クラシック三冠馬ニジンスキーを父に、英オークス馬スノーブライドを母に持つ超良血馬ラムタラ。不可能を可能にする“神の馬”は、ホースマンの夢を最短距離で現実のものとした。

ラムタラのデビュー当初は死の影がつきまとう不穏なものだった。準重賞でのデビュー勝ちでクラシック候補に挙げられたものの、A.スコット調教師が厩舎スタッフに殺害される衝撃の事件が発生。S.ビン・スルール調教師の元へ転厩したが、今度は自身が呼吸器系疾患で生命の危機にさらされた。劇的な回復で調教再開にこぎつけるも、ぶっつけ本番での英ダービー挑戦を余儀なくされる。

英ダービーのラムタラはデビュー戦から10か月ぶりの実戦。7ハロンの経験しかなく、レースでは早々にステッキが入る苦しい展開となった。しかし、馬群の外に持ち出されて猛然と末脚を伸ばすと、最後の上り坂で前の馬をひと飲みに差し切り勝ち。3歳時に未出走の馬が英ダービーを制したのは、1919年のグランドパレード以来、76年ぶりというだけでなく、走破時計の2分32秒31はトラックレコードを約60年ぶりに更新。英ダービー馬と英オークス馬の間に生まれた子が英ダービー馬となるのも史上初という、記録ずくめの大快挙を成し遂げた。

調教中の一頓挫で愛ダービーを直前回避したラムタラは、3戦目のキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイアモンドSでG1連勝とし、凱旋門賞へ直行することになった。凱旋門賞では過去3戦と一転して先行策を取ると、ロングスパートから押し寄せる後続を振り切って快勝。偉大な父ニジンスキーがアタマ差で涙を飲んだタイトルも手中に収め、1971年のミルリーフ以来となる英ダービー、キングジョージ、凱旋門賞の「欧州三大レース」制覇を果たす。さらに無敗での達成は今日まで唯一無二という不滅の金字塔を打ち立てた。

それを最後に種牡入りしたラムタラは2年目から日本で繋養され、約44億円で組まれた巨大シンジケートが一般のニュースも賑わせた。結果的に有力な後継馬を残せなかったが、欧州で名牝アーバンシーとの間に生まれた初年度産駒のメリカーが愛オークス2着、英オークス3着と活躍。その牝系を通じて2018年の英ダービー馬マサーに奇跡の血が受け継がれている。


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