ドバイに向けて日本を発ったのが2019年3月末。あれから1年半の長い旅路の末に世界最高峰の舞台にたどり着いた。英国のニューマーケットに拠点を構え、アイルランドや香港、サウジアラビアと世界を転戦。昨年8月のナッソーSでは日本調教馬として19年ぶりの英国G1制覇、10月にも英チャンピオンSで3着と大きな成果を挙げた。

現役続行を選んだ今年はさっそく2月にサウジアラビアで始動。モハメドユスフナギモーターズCでは馬体が当たらんばかりの厳しいマークを受けて2着に惜敗したが、道中をスムーズに運べていればという内容を残した。コロナ禍により次戦は4か月後のエクリプスSまで待たされたが、ガイヤースやエネイブルら超一流を相手にまずまずの内容で5着。しかし、続くナッソーSでは前年の覇者として勝ち負けを期待されながら最下位とまさかの結果に終わった。

この凱旋門賞参戦は現役続行を宣言した時点で目標に掲げていた一戦。前走後には調教場を変更してリラックスを図る一方、専門家を招いて整体も施すなど、陣営は心身の両面からディアドラの立て直しを図ってきたという。今回は勝ち鞍のない2400mで世界最高の相手、フランスで初の実戦など超えるべき課題は少なくないが、リフレッシュ効果で最後まで諦めないディアドラらしさを取り戻してほしいところ。陣営の努力が報われる結果を祈りたい。