新型コロナウイルスの感染拡大により、シーズン開幕が延期となるなか、メジャーリーグの各球団は、いつ始まるか分からない開幕戦へ向け調整を続けなければならない難しい時間を過ごしている。

ただ、ケガ人や新戦力の有無など、チーム事情により、この休止期間がどのように作用するかは様々である。

『MLB.com』は現地19日付で、この延期が各地区にどのような影響を及ぼすかという記事のなかで、各球団の状況を分析しており、鍵を握る存在として日本人選手の名も散見される。以下、ア・リーグ西地区と東地区に関する記事の抜粋である。

◆ロサンゼルス・エンジェルス

『この遅れは、ショウヘイ・オオタニが5月中旬まで二刀流選手としてマウンドに上がらない予定だったエンジェルスには、有利に働く。今となっては、彼がシーズン開幕に間に合う可能性が出てきた。

この筋書きで行けば、エンゼルスは週一でオオタニを先発させ、さらに週3、4回指名打者として起用することができる。彼の存在は、この地区の全体図にかなり大きなインパクトを与えることになるだろう。

また、この春、右肘に関節炎の緩和処置を受けた右腕グリフィン・カニングの離脱期間も予想より短くなる。彼の状態は3月末に、再評価の予定となっている』。

◆タンパベイ・レイズ

『左肘にコルチゾン注射を受け、全力投球への復帰へ向けて取り組んでいたブレイク・スネルのような投手は、この遅れの恩恵に授かることになるが、ヨシトモ・ツツゴウのような選手も中断の影響を受けることになるだろう。

ツツゴウはアメリカでの最初のスプリング・トレーニングで、メジャーの環境へ調整している最中だった。彼は新しい練習ルーティン、メジャーリーグの投球と球速、そして新たな守備位置について学んでいた。

この春、チームトップの13三振を喫したものの、ツツゴウは調整の進み方と、チームのラインナップにもたらす存在感とでレイズを満足させた。

少なくとも、5月中旬までシーズンが開幕しないことで、ツツゴウは野球場の外で自身の調整期間を継続させなければならなくなった。

ツツゴウは今後、この延びた調整期間を打席に入ってメジャーリーグの投球に対峙することなく過ごさなければならない。

これは春の間、調子に乗り始めた打者であれば、誰にとっても難しいことだが、彼のように10年間日本でプレーした後に、異なる国への移行を進めていた選手にとっては特に難しいことである』。