高卒4年目の21歳・山本由伸投手。昨シーズンは先発ローテーションに入り、8勝をマーク。11月のプレミア12で日本代表に選出されると、侍ジャパンのセットアッパーとして初優勝に貢献した。

2019年にブレイクを果たした山本投手に、飛躍のシーズンを振り返ってもらうとともに、今年から背番号「18」を背負うことへの意気込みを聞いた。インタビューアーは、J SPORTSオリックス中継でもお馴染みの大前一樹さんです。

◆2019年、飛躍のシーズンを振り返る

―― 昨シーズンを振り返っていかがですか?

去年の今頃はローテーション入れるかどうか必死にがんばって。無事、ローテーションに入れて、1年間まわれるかなと不安に思いながら、とにかく必死にやったので、その結果が出て良かったです。

―― 先発転向1年目は相当プレッシャーもありましたか?

自分でやりたい、やりたいと言っていた分、ちょっと不安というか、そういう部分はあったんですが、1年目のオフからしっかり準備したので、その成果が出て、うれしかったですね。

―― そんな不安なところを周囲には見せませんでしたね?

その分練習もしていたので、いけるだろうと思っていたんですが、少し不安はありました。

―― 防御率でタイトルを獲ることができたことについてはいかがですか?

1試合1試合を丁寧に出来た数字の積み重ねだと思うので、本当にうれしかったです。

―― 昨シーズンで最も印象に残ったゲーム、場面はありますか?

開幕、自分の中の初登板。その試合は抑えることが出来てホッとした。調子がよく、ちゃんとコンディションを整えて挑めば、勝負になるんだとちょっと自信がついた試合というか、一番印象に残っています。

―― ライオンズ戦のプロ初完封(2019年6月28日)についてはいかがですか?

その試合も集中して投げられたので、たまたまですけれど、本当にうれしかったです。

―― 先発になり、登板が空きましたが気分転換はどうしていましたか?

毎週するわけじゃないですが、たまに買い物行こうかなと思って、いっぱい買ってみたりしますね。先発なので山岡(泰輔)さんだったり、榊原翼だったりが多いですけれど。去年とかは、休みが被ることがないので他の選手と。1人で買い物やランチ、1人焼肉したり・・・。1人でなんでも出来るようになりました(笑)。

―― 1人で街を歩いていると気づかれませんか?

若干増えましたけれど、全く困りません(笑)。

◆侍ジャパンに選出、一流選手の刺激を受ける

―― 1年目1軍マウンド経験してから、今年4年目と着実に階段を上っていることについてはどうでしょう?

1年目も5試合経験させてもらって、そこでダメだなと気づけたので、去年のシーズンも長く投げられるようになりました。それを経験させてくれた福良監督、今はGMですけれど。福良さんだったり、ピッチャーコーチの方だったり、環境が凄く良かったと思います。

―― 与えられたポジションでしっかり数字を残してきました。

自分で言うのもあれですけれど、練習をたくさんがんばったので、その結果が出てとてもうれしいです。

―― 侍JAPANに選ばれたことはどういうところにつながりますか?

トップ選手の中でやらせてもらった。とにかく毎日ワクワクして、小学生のころに高学年の先輩たちと野球をやるような、あのワクワクだったので、とにかく楽しくていい期間だったと思います。

―― どんな刺激を受けましたか?

試合前の準備や切り替えだったり、やっぱり一流選手はプレー以外の一流の理由があるというのが、そういう姿がすごく勉強になりました。

―― 世界一に輝いたことについてはいかがですか?

なかなか世界一になれることはないと思うので、とてもいい経験させてもらったと思っています。

―― プレミア12で山本由伸の知名度はぐっと上がりましたね。

どうでしょう(笑)。

◆新背番号で全部勝つつもりで投げる

―― 今シーズン、新しい背番号「18」にかける思いはいかがですか?

特別な背番号なので。オリックスのエース番号は「18」だと、そういう番号に出来るように、しっかり成績を残し続けたいと思います。今まで、とてもかっこいい「まもさん」(岸田護 二軍投手コーチ)が背負ってきた番号なので、その後につけられてうれしいです。

―― 今年はどんなシーズンにしたいですか?

今年は勝ち星をたくさんあげてチームにどんどん貢献して、シーズン最後の方は優勝争いをして、シーズン終わった時には優勝できているようにがんばりたいです。

―― ピッチャーの理想像を教えて下さい。

負けない最強のピッチャーになりたいと思います。

―― 今年、ここを見て欲しいという部分はありますか?

みんなが見ていてワクワクするようなピッチングをしたい。そのためにも僕はもっとパワーアップするので、J SPORTSで、テレビで見るのもいいけれど、球場にも来てもらいたいですね。

―― 進化はどこまでいくのですか?

どこまでも(笑)。まだこれからだと思います。

―― J SPORTS をご覧の皆さんへメッセージをお願いします。

今シーズンもしっかり投げて、全部勝つ気でいきますので、ぜひ応援よろしくお願いします!

取材:J SPORTS/写真:荒川祐史

*****

山本由伸(やまもと よしのぶ)プロフィール

1998年8月17日生まれ。右投右打。岡山県備前市出身、宮崎県の都城高校へ進学。2016年のドラフト会議で、オリックス・バファローズから4巡目で指名された。

一軍での初登板はルーキーイヤーの2017年8月20日、千葉ロッテ戦での先発。8月31日には初勝利をマークした。2018年は中継ぎとして活躍、54試合に登板し、32ホールドを記録した。2019年は先発に転向し8勝6敗、防御率1.95の成績で最優秀防御率のタイトルを獲得。第2回WBSCプレミア12の日本代表にも選出された。