Super GT第5戦プレビュー

Super GT第5戦プレビュー

立川の記録づくめだった5月の第2戦

 Super GT8戦のうち、唯一レースが2回行われる富士スピードウェイ。前回のレースは第2戦として5月に開催されたが、ここで圧倒的な速さを見せたのは、立川祐路と石浦宏明がドライブするZENT CERUMO LC500だった。立川にとっては記録づくめの一戦となり、通算18勝の最多勝記録を、MOTUL AUTECH GT−Rを駆る松田次生と再び肩を並べ、最多ポールポジションの記録を22回に伸ばす。富士だけで8勝、ポールポジションも10回と、どれだけ相性がいいか分かろうというもの。

 それでは同じ富士において、第5戦で記録がまた伸ばされるか、といえば極めて困難だと言わざるを得ない。単純に第2戦は18kg、今回は60kg相当のウエイトハンデを課せられ、重さにはたっぷりと違いがある。それはZENT CERUMO LC500に限らず、シリーズも後半に差し掛かって、ウエイトハンデを多く背負ったランキング上位陣は総じて苦戦を強いられるはずだ。

 ちなみに昨年の第5戦では、松田とロニー・クインタレッリの駆るMOTUL AUTECH GT−Rが84kg相当のハンデで4位に入っているが、これはもう驚くべき結果としか言いようがない。逆に優勝した安田裕信/J.P.デ・オリベイラ組のカルソニックIMPUL GT−Rは14kgに過ぎず、さかのぼれば天候の影響もあって例外的なウィナーも誕生しているが、普通に勝てる条件は20kgぐらいまで、展開に恵まれて30kg未満といったところではないだろうか?

ARTA NSX−GTの雪辱なるか! Weds Sport ADVAN LC500が意地を見せるか?

 さて、たった2週間のインターバルであるから、誰にもまだ記憶にも新しい前回のSUGOの結果を見る限り、相変わらずレクサス勢が好調なのは明らかだ。そして、徐々にホンダ勢が早めのエンジン交換もあって、差を詰めているという印象でもある。一方、ニッサン勢はというと、展開に恵まれて本山哲/千代勝正組のS Road CRAFTSPORT GT−Rが2位を獲得したが、単純な速さでは肩を並べることさえ許されていない感もある……。

 ウエイトハンデの多少がすべてではないにせよ、占う要素であるのは間違いなく、さらに前回のSUGOの予選結果と相合わせると、どうしても注目せざるを得ないのは野尻智紀/小林崇志組のARTA NSX−GT、そして関口雄飛/国本雄資組のWedsSport ADVAN LC500だ。それぞれ前回の予選はポールポジション、4番手と、それぞれの陣営最上位で、積んでいるウエイトも20kg、18kg。先に挙げた条件を満たしている。前回の決勝が天候に翻弄されなかったならば、今こんな数値ではないはずだ。よって、この2台を優勝候補として挙げることとしよう。

 その上で、ランキング上位陣はどれだけ上の順位でフィニッシュできるか? それがタイトルの行方を大きく左右することとなる。

トップ争いより、面白いかもしれないGT300の表彰台争奪戦!

 一方、GT300では前回のレースで実に58kgものウエイトを積んで、VivaC 86 MCを駆る松井孝允と山下健太は2戦連続でポールポジションを奪い、いったん6番手にまで後退を強いられてなお、3位表彰台へと返り咲きを果たしている。これはあまりに驚異的で、よほどドライバーが乗れているか、マシンの仕上がりがいいかを物語っている。しかし、ポイントリーダーが唯一入賞できなかったのが、富士での第2戦であり、そのあたりはFIA−GT3勢のBoPに関連がある。

 今年からFIA−GT3勢のBoPは、サーキットの特性に応じて変更されることとなっており、ニッサンGT−R以外はその恩恵を受けやすくなっている。そういう要素がJAF−GT勢にはないため、今回も苦戦を強いられるのは間違いない。それでも「戦略を駆使して、鈴鹿までにフルウエイト(ハンデ上限の100kg)にしておきたい」と松井。現在は82kg積んでいるから、あと16kgの条件は4位以上。表彰台には立てなくても、今の勢いからすると、ひょっとすると……。

 とは言え、今回もまたFIA−GT3勢でトップが争われるのは、間違いないはずだ。第2戦で好結果を残したものの、その後あまりポイントを稼げていない……という前提で、クローズアップされるのはD’station Porscheに他ならず。波乱含みの展開の中でも3位に入り、速いポルシェの復活を感じさせたのだから、何事も起こらなければ。本来ならば、このレースもアンドレ・クートが藤井誠暢とともにドライブする予定が、チャイナGTレースでのクラッシュで怪我を負い、出場ならず。ということで前回から元嶋佑弥がパートナーに起用されているが、元ポルシェカレラカップジャパンの王者とあって、いきなり適性を見せてもいた。十分にチャンスありとは言えまいか。

レクサスRC F GT3とメルセデスAMGが、レースをかき回す?

 そして、第2戦を制したレクサスRC F GT3という存在。中山雄一/坪井翔組のJMS P.MU LMcorsa RC F GT3は56kgをすでに背負っているため、ここは表彰台狙いに徹しそうだ。しかし、もう1台の飯田章/吉本大樹組のSYNTIUM LMcorsa RC F GT3はわずか18kg。前回の予選は3番手、決勝も5位とあって勢いも十分にあるため、タイヤのマッチング次第では大暴れの可能性は十分にありそうだ。

 また、第2戦の印象であればメルセデス勢も来そう……ということになるが、前回の優勝でランキング2位に上がった、平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組のGAINER TANAX AMG、谷口信輝/片岡龍也組のグッドスマイル初音ミクAMGは揃って70kgを積み、また黒澤治樹/蒲生尚弥組のLEON CVSTOS AMGもそれより軽いとはいえ54kgとそれなりになっている。この重さがどう影響するか読めないあたり、AMG3台は本来の戦力からすれば上位に来てもおかしくないのだが、あえてのダークホースとして挙げておこう。

関連記事

J SPORTSの他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

スポーツのニュースランキング

ランキングの続きを見る

スポーツの新着ニュース

新着ニュース一覧へ

人気記事ランキング

ランキングの続きを見る

東京の新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

記事検索