ブルージェイズ青木の感情を揺れ動かした、アストロズの愛情とリスペクト

ブルージェイズ青木の感情を揺れ動かした、アストロズの愛情とリスペクト

それは意外な、本当に意外な反応だった。

8月4日、ヒューストンで行われたアストロズ対ブルージェイズ戦の八回、青木宣親が右翼の守りに着くと、3万8千人を超えるほぼ満員の観客から大きな拍手が起こった。

「(観客を背にして)後ろから『Nori, thank you!』っていう声も聞こえてきたけど、そこはまぁ、試合に集中しようとしていた」

ブルージェイズの青木宣親

と青木は笑う。それは彼にとって、新天地ブルージェイズでのデビュー戦だった。7月31日にアストロズからのトレードが決まり、チームに合流したのが翌1日。2日までのホワイトソックス戦ではまったく出番がなく、3日の休みを挟んで迎えたアストロズ戦でも先発を外れていた。ところがアストロズがブルージェイズ投手陣を文字通りボコボコにして、八回まで7対16と大差が付いた。そこで主力のケビン・ピラー中堅手がベンチに引っ込み、次にホゼ・バティスタ右翼手が退いて、青木に出番が回ってきたのだ。

意外な反応はまだ続いた。

九回二死走者なしから回ってきた打席では、場内アナウンスがまるで味方選手の登場時のように大きな声で「Number 23, Noriiii Aoookiii!」と煽った。おまけにアストロズ時代の青木の登場曲、GLAYのギタリストTAKUROのソロ曲「流転」まで流れたものだから、敵地の観客も立ち上がって、大きな声援を挙げる。アストロズのダッグアウトでは試合に出場してなかった首位打者ホゼ・アルトューベ二塁手や、故障者リスト入り中のジョージ・スプリンガー外野手が拍手をして元同僚の登場を歓迎した。そこでブライアン・マキャン捕手が粋な計らいを見せる。

マキャンはホームプレートの後ろで立ち上がり、する必要もないのに足場を鳴らし始めたのだ。それは元同僚に対する“リスペクト”だった。皮肉なことに今は敵地となった元古巣が見せた“リスペクト”が、平穏だったはずの青木の心を揺り動かしてしまった。

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