光る目と、うなり声で威嚇! 獣害対策の秘密兵器「スーパーモンスターウルフ」


野生のイノシシやシカ、サルなどによる農作物の被害が、全国各地で深刻な問題になっている。電気柵や狩猟など対策も実行されてはいるが、なかなか追い付かないのが実態のようだ。

そんな中、野生動物の天敵であるオオカミをイメージし、オオカミを模した声を基本に、多種多様な威嚇音を合成し、LEDの光の点滅と組み合わせた「スーパーモンスターウルフ」という装置が話題になっている。しかも外観までオオカミそっくりに作り込んである。この「ウルフ」を設置した場所では、農作物の被害が激減したという。

このオオカミ型装置を開発したのは、北海道空知郡奈井江町にある小さな企業「太田精器」だ。Jタウンネットは北海道に電話して、話を聞いてみることにした。

オオカミの姿に似せたことも効果的!?


電話で答えてくれたのは、「太田精器」代表取締役の太田裕治社長である。

「当社は北海道の片田舎にある小さな会社です。地元・北海道のエゾシカ・ヒグマの深刻な被害を防止するために、7年ほど前からLEDの強力な光線を活用して、野生動物を追い払う方法はないかと考え、装置の開発に取り組みました」

「最初は失敗の連続でした。ある大学教授のアドバイスにより、LED光の点滅と威嚇音を組み合わせる方法を考案し、検証したところ、成功でした。2012年、初期バージョンである『モンスタービーム』です」と太田社長。「2016年には、現行バージョンである『スーパーモンスターウルフ』も誕生しました」

「スーパーモンスターウルフ」の主な特徴は、以下の4つだ。

1)50種類以上の多種多様な威嚇音
2)LEDの光での威嚇
3)動き(動物から見たら生きていると思われる・・)
4)オオカミに模した特徴(視認性)

外観をオオカミの姿に似せたことが、野生動物に「天敵がいる」と警戒させることにつながったようだ。威嚇音の到達距離は約1〜2キロ、LED光の到達距離は約150〜200メートルだ。


現在、設置場所は、田んぼや畑、果樹園などの農地のほか、ゴルフ場や高速道路入口など。北海道を中心に全国で130カ所に設置されており、その効果が実証されているが、「野生動物の学習機能は意外に高いので、すぐに慣れるのではないか」という質問を受けることも多いという。

それに対して、「ワンパターンの威嚇は慣れるという仮説を立て、数十種類の、本当にリアルな威嚇音を組み合わせることで、慣れさせないための検証をし、今日まで至っており、自信を深めております」と、太田社長は説明する。


「野生動物は知能が高い分、人里は得体のしれない危険なものがあると本能的に察知すれば、危険地域を回避し、人里に下りず、安全な山の中で生活していく可能性があります」

千葉県のJA 木更津市は、昨年、水田と栗林で実証実験を行った結果、イノシシの被害に対する効果を認め、この4月からは農協として10台を導入し、農家に貸し出すという。

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