三国志ならぬ「四国志」 四国各県の「領地争い」を戦略ゲーム化

4000年の歴史があるとされる中国だが、その歴史を振り返ってみると、中でも後漢の終わりから魏・呉・蜀の三国が並立した三国時代にかけての興亡を描き上げた「三国志」は有名だ。日本でも書物が発刊されているほか、ゲームが発売されるなどその知名度は高い。

では、「四」国志はどうだろうか。聞いたことも見たこともないし、まず読み方が「しっこくし」なのか「しこくし」なのかもわからない......といったところだろうか(正式には「よんごくし」)。

急にこんなことを言い出したのも「四国志でらっくす〜酒池肉うどん戦記〜」なるコンピュータゲームが2018年6月29日にリリースされたからなのだ。はて、どんなゲームなのか。

もともとは47都道府県で戦うゲームを作りたかったが――

この「四国志でらっくす〜酒池肉うどん戦記〜」は、同人ゲームサークルであるふらいんぐパンジャンドラムが制作。もともとは「四国志大戦〜県知事の野望〜」、それに次ぐ「四国志すぺしゃる」(成人向け)がもとになっており、「四国志でらっくす」は「四国志すぺしゃる」の全年齢版にあたる。

ゲームは、主人公は浦島太郎の弟だという「浦島次郎」。政治家でありながら行き過ぎたバラマキ政策が仇となり人々の支持を失い、香川県高松市以外の領土を失ってしまった、という設定だ。

また、香川県の動きに対抗すべく、徳島県や高知県でも同様にバラマキ政策に力を入れたところ政権が崩壊。タカ派の新政権が発足し、財政再建を目論む......というところに、「四国志」が始まるという。プレイヤーは高松市を起点に、他の三県である徳島県、愛媛県、高知県との戦いに挑み、香川の滅亡を阻止する、という流れだ。

他県の制圧を行うためには、部隊を作り、内政・軍拡を行う必要がある。歩兵から高射、戦車、ヘリなどとカテゴリーが分かれておりなかなか本格的。実在する場所を制圧していくと、ご当地のヒロインとともに各地の食事を味わうなど観光ができる。美味しそうな食べ物を背景に可愛らしいヒロインが説明を加えている様子はなかなかシュールでもある。

うどんをすすっている鬼の娘と戦車と乙姫と......この1枚だけでもよくわからない(画像はプレスリリースより)

しかし、なぜこのようなゲームを作ったのであろうか。Jタウンネット編集部は2018年7月2日、ふらいんぐパンジャンドラムの代表である武藤FPさんに話を聞いた。

「もともとは47都道府県で戦うゲームを作りたかったんですが、技術的に難しいことがわかりまして、場所を絞ろうと考えました。そのとき、九州地方や東北地方に比べ、四国地方は4つしか県が無いことに加え、経済力に大きな差が無いことなどから四国に絞ろうと考えたんです」

1作目の「四国志対戦」ではプレイヤーが県を選ぶことが出来たものの、シナリオが無かったことから四国のネタを入れられなかったとし、

「四国のネタを入れるためにシナリオのある作品を作ろうと思い、『四国志すぺしゃる』を開発しました。ただ、個人製作の同人ゲームですと、成人向けの方がより多くの方に注目していただけるんですよ」

と、成人向けにした意図を説明した。しかし、

「完成後に多くの地元の方に見ていただくて、となると成人向けの要素は要らないのでは......と思ったんですね。それで四国ネタをふんだんに盛り込んで全年齢版の『四国志でらっくす』を作った、という流れになります」

と説明してくれた。

現在、武藤さんは「覇県を握れ 〜47都道府県大戦〜」の開発も行っているといい、当初考えていた「47都道府県で戦うゲーム」がいよいよ形になろうとしていることについて、

「今までのゲーム開発を通じて技術力などが向上してきたことで、『覇県を握れ〜47都道府県大戦〜』の開発にこぎつけました。正直、欲張り過ぎた感もありますが、長らく作りたかったゲームなのでいま頑張っています。18年の冬の完成を目指しています」

と意気込んだ。


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