ほんの少し前までは、マスクといえば不織布でできた白いマスクが一般的だった。

黒いマスクや、ピンクや水色の可愛らしい色のマスクもあったが、「白以外はなんだかしっくりこない」と手を伸ばさなかった人もいるだろう。

しかし、新型コロナウイルスの影響でマスクの品薄が続き、手作りマスクが流行した。様々なデザインのマスクや、マスクにつけるアクセサリーも登場し、今やファッションの一部。不織布マスクの流通が再開しても、手作りマスクを使い続けたい、という人もいるかもしれない。

今回ご紹介するのも、こだわりが詰まった手作りマスクのひとつ。なんと、完成までに総計30時間ほどかけたという超力作だ。

もんもんさんのツイートより

こちらは、ツイッターユーザーのもんもん(@mommon0201)さんが制作した「ボヘミアン・ラプソディマスク」。

英国のロックバンド・QUEENのボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いた2018年の映画「ボヘミアン・ラプソディ」のメインビジュアルを忠実に再現している。映画を見ていなくても、ポスターや宣伝動画でこのビジュアルは目にしたことはある、という人も多いだろう。

「3日間夜なべしました」

マスクの表面いっぱいの夕焼け空と、夕日の中で熱唱するフレディ・マーキュリーのシルエットは、もんもんさんが刺繍で描いたもの。拡大してみると隙間なく糸が刺されていて、どれだけ丁寧に刺繍が施されているかがよくわかる。

もんもんさんのツイートより

Jタウンネット編集部が2020年5月1日、もんもんさんに詳細を聞いたところ、彼女は2か月前まで刺繍を刺したことはなかったそう。19年に「ボヘミアン・ラプソディ」を見てからQUEENやフレディ・マーキュリーに夢中になり、その世界観を表現したくて刺繍を始めたとのことだ。今回のマスクは、3日間かけて作ったものだそう。

「没頭するタイプでずーっと刺繍したいのですが...まだ子どもが小さいので、そういう訳にもいかず、子どもの寝かしつけをした後、夜中に起きて3日間夜なべしました...笑」

母さんが夜なべしてフレディ刺してくれた、である。それにしても3日で30時間。単純計算で1日10時間は刺繍に向き合っていたことになる。ファンの愛とはものすごいパワーだ。

ちなみにこのマスク、材料は全て自宅にあったもの。ガーゼ布は使わなくなった枕カバーを再利用したそうだ。

#自慢のマスクを見てくれよ
刺繍してボヘミアンラプソディマスク作ったよ
30時間くらいかかったよ
手芸屋さんのご迷惑にならないように全部家にあるもので作ったよ#刺繍 #embroidery #QUEEN#QUEEN手芸部 #handmademask#DontStopUsNow pic.twitter.com/iThJugdWWo
- もんもん (@mommon0201) April 29, 2020

緊急事態宣言が延長し、引き続き外出の自粛が求められている。そろそろ家ですることもなくなってきたという人ももう一度、家の中で楽しめるものを探してみてもいいだろう。刺繍糸と針が見つかれば、あっという間に1日が過ぎていく......かもしれない。