「鬼ヒット」とも呼ばれているのが、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編だ。2020年10月16日の公開からわずか10日間で、興行収入100億円を突破したと発表されている。

そんな中、「鬼滅の刃を見たいので、休みます」という貼り紙をして、臨時休業する店も現れ、話題となっている。

近所のラーメン屋来たら鬼休みだった pic.twitter.com/jNjnL3bFRP
- オダッチェン子 (Oдaченко) (@sodatschko) October 22, 2020

貼り紙には、「お休みのお知らせ 10月22日、鬼滅の刃が見たいので、休みます」と書かれている。「実はちょうど1か月ぶりの休みなんです」という但し書きも付けられているが......。

このツイートには、「近所のラーメン屋来たら、鬼休みだった」というコメントが添えられている。もはや「鬼休み」という造語が生まれるほどの、社会現象と言えるかもしれない。

ツイッターには、こんな声が寄せられている。

「この店長さん正直でいいですね!ええ、こんな時だから気分転換も必要です」
「こういう休業、好き!」
「こういうお店ってなんか憎めない」
「日曜の呼吸」
「会社休む理由に使お」

Jタウンネット記者は、「鬼休み」を決断したラーメン店「ぱたぱた家」(東京都立川市)の店主を取材した。

「どうしても見たかったんです」「む! それは仕方ない!」

オダッチェン子さん(@sodatschko)のツイートより

貼り紙が話題の「ぱたぱた家」はJR南武線の西国立駅から徒歩数分の場所に、今年3月に開業したばかりだ。

まず、この貼り紙を発見し、ツイッターに投稿したオダッチェン子さん(@sodatschko)に話を聞くと...。

「1か月ぶりのお休みということで、たまたまそんな日に当たってしまって、僕も間が悪いなというのと(笑)、理由についてもわりと納得してしまったというのが正直なところです。ちなみに翌日にあらためて行って食べてきました」

ちなみに、オダッチェン子さんと「ぱたぱた家」店主のタクマさん(@patapataramen)は、ツイッター上でこんなリプライを交わしている。

「申し訳ありません。どうしても見たかったんです またの機会お待ちしてまーす」(タクマさん)
「いえいえ、まったく気にしていませんのでお気遣い無く! むしろ『うむ! それは仕方ない!』と煉獄さんばりに頷いておりましたw」(オダッチェン子さん)
「ありがとうございます! 麺柱目指して頑張ります」(タクマさん)

ぱたぱた家のタクマさん(@patapataramen)のツイートより

次に、ぱたぱた家店主のタクマさんこと、丸田拓馬さんに話を聞いた。劇場版「鬼滅の刃」が見たかった理由をこう語った。

「週刊少年ジャンプで『鬼滅の刃』の連載が始まった最初からずっと読んでいたので、映画が決まった瞬間から見に行こうと思っていました。もちろんTVアニメも観てました」

2016年2月の連載スタート当初からのファンであることを強調した。けっしてニワカじゃない、筋金入りの鬼滅ファンだったのだ。

10月22日をお休みに決めた訳を聞くと......、「嫁と見に行く予定だったので、嫁の休みに合わせました」と丸田さん。なんとも泣かせる理由だった。映画館は立川のシネマシティだという。「映像のクオリティが凄くて最高でした」と、大満足の様子だった。

ぱたぱた家のタクマさん(@patapataramen)のツイートより

常連のお客様からの反応はどうだったのか?

「正直な休み方好きって言ってくれる方がけっこういました」

意外にも、かなり好評だったようだ。

確かに、冒頭のツイートにも、「これは仕方ない」「もっと休んでもいい」といった声が多かった。「鬼休み」......、いまや社会に許容されるライフスタイルかもしれない。

「映画『鬼滅の刃』を観たいから」と、休む理由をきっぱり明言する。Jタウンネット記者も、これからそうしようと思った。