ファミリーイナダは、4K解像度の55インチディスプレイに、同社の多彩なヘルスケア関連コンテンツが組み込まれた、インタラクティブ・テレビ「AI.Inada.Mirror(エーアイ イナダ ミラー)」を3月上旬に発売する。

 販売は、独自のリース販売システムを採用。発売予定価格は3,980円(税抜)/月×60回(計418,800円)。なお、画面を縦向きにも横向きにも設定できる、85,000円相当の回転機能付き専用スタンドが付属する。

 発売に先立ち、都内で報道陣向けの新製品発表会を開催した。

 「AI.Inada.Mirror」は、BOE社製の4K・55インチディスプレイを採用した、心と身体の健康を届けるトータルヘルスケアソリューション。ディスプレイは横向きにも縦向きにも切り替えでき、テレビ番組の視聴を含む一般的なテレビ機能を備えている。

 特徴は、健康管理システムとAI技術を組み込んだ10個のコンテンツを搭載している点。カメラやマイクを内蔵し、ユーザーの動きに応じてファッションやヘルスケア、美容などに関するアドバイスを行なう。

 例えば「試着室」というコンテンツでは、バーチャル試着が可能になる。また、あらかじめ顔写真や身長、体重などの体型のデータを登録しておくと、プロのスタイリストがユーザーに合うファッションを提案するという。

 テレビの前に立つと選んだ服を着た自分が映り、動きに合わせて正面はもちろん背後も、鏡を見ているように服を着た雰囲気を確認できる。また気に入った服は、リモコンで画面操作することで、そのまま購入も可能だという。

 発表会でゲストとして製品を見た、経済アナリストの岸 博幸氏は次のようにコメントした。

 「こうしたバーチャル試着は、店舗では実現していますが、一般の家庭ではできませんでした。それがこうして家のテレビの前に立てば気軽に試着して、ショッピングできるのはすごいですね」

 また「運動」コンテンツは、専門医の監修したトレーニングを自宅で実践できる。画面の中のトレーナーのお手本動画と、同じ動きをするだけでトレーニングできる点がポイント。

 実際にフィットネスを体験した土田 晃之氏は、目の前にある大きな画面で見られるから、正しい動きが分かりやすかったと感想を述べた。

 「運動不足の人は、なかなか動き出すのが億劫なんだと思うけど、これなら自宅で『ちょっとやってみようかな』という感じでトレーニングできるのがいいです」(土田氏)。

 また岸氏は、ジムでパーソナルトレーニングが流行っている現状を語った。

 「そうしたトレーニングを自宅で、これだけ高精細な画面でできるのは新しいですね。家にいる人の健康や生活をラクにするという観点でのAIの活用例はなかったから、非常に新しいと思います」

 そのほか「美容」や「健康」、「美術館」、「撮影」、「見守り」など10個のインタラクティブなコンテンツを備えているという。

 代表取締役会長 稲田 二千武氏は、同社はマッサージチェアを通して家庭の健康と美容を中心に深掘りしてきたという。そして2016年から展開しているのが、365日24時間ユーザーの健康を守る健康管理システム「INADA AIクラウド」。これをさらに進化させるべく開発したのが、心と身体の健康を届けるトータルヘルスケアソリューション「AI.Inada.Mirror」だとする。

 「健康を考えた時に、喜びや感動という要素は欠かせません。人は喜んだ時にα波が高まり、同時に免疫力も高まるわけです。AI.Inada.Mirrorでは、こうした観点からコンテンツを作り上げ、各ジャンルのスペシャリストの方々に監修してもらいました。

 これらのコンテンツは、季節などに合わせて定期的にバージョンアップさせていきます。既に予定しているのが、『AIメイク』や『ヨガ』です。今後もバージョンアップを楽しみにしてください」

 また発表会で岸氏は、同機にイノベーションを感じると語る。

 「一番イノベーティブだと感じたのが、テレビに着目した点です。現在、家庭へのAIの導入で流行っているのは、スマートスピーカーで家電操作するといったものです。そこで、みんながスマートスピーカーが、家庭の中心になると思い始めている。

 でもやっぱり、家族が集まるのはリビングのテレビなんです。アメリカでだって、アメフトのシーズンには、家族みんなでテレビ観戦します。そうした家庭の中心であるテレビに、AIを入れて、色んな技術を入れてきているのがイノベーティブです。今後さらに、家族の健康や喜びを実現できるとしたら、素晴らしいことです

 今後は、遠隔医療や遠隔教育なども実現してほしいです。これまでの遠隔医療や遠隔教育は、専用端末を使うものが多いんです。それがこの、テレビ番組も見られるディスプレイで可能になればいいと思います」