緊急事態宣言が解除されて以降、酒どころの秋田県で日本酒の消費を促すイベントが少しずつ増えている。新型コロナウイルスの影響で激減した売り上げを取り戻そうと、業界団体や酒蔵、酒屋が手を組み、飲食店での1杯無料提供やお得なセットの販売といった事業を展開している。
 秋田市飲食店組合環同連合会は県内の酒蔵7社と協力し、「お酒で元気プロジェクト」を実施している。7月3日までの期間中は市内57の飲食店で「高清水」(秋田酒類製造、秋田市)や「太平山」(小玉醸造、潟上市)といった日本酒が無料で1杯飲める。
 24日に秋田市の飲食店であったキックオフイベントには、酒蔵の社長や穂積志市長ら約15人が出席し、地酒と料理を楽しんだ。連合会の鈴木清会長は「日本酒の消費は過去に例がないほど減っている。イベントを呼び水に街に出て、お酒を飲んでほしい」と話した。
 秋田県酒類卸(秋田市)は、特別販売会「美酒王国秋田便」と銘打ち、特典付きの日本酒2本セット(1本720ミリリットル、1200〜2002円)を販売している。
 「雪の茅舎(ぼうしゃ)」(斎弥酒造店、由利本荘市)や「春霞(がすみ)」(栗林酒造店、秋田県美郷町)など県内33の酒蔵のお酒をそろえた。特典は、いぶりがっこや比内地鶏といった特産品を使ったおつまみなど5種類から選ぶ。
 県内の酒販店や量販店にある申込用紙に希望する酒2本と特典を記入し、7月25日までに申し込む。秋田県酒類卸のホームページでは県外からの申し込みも受け付ける。商品は8月上旬に届く予定。
 同社の藤井俊幸商品部長は「5月の売り上げは昨年の約半分。日本酒という秋田の主要産業を支えるため、飲んで協力してほしい」と呼び掛ける。
 連絡先は秋田市飲食店組合環同連合会018(827)6745、秋田県酒類卸018(862)3876。