<杜の都のチャレン人>音楽を力に社会貢献

<杜の都のチャレン人>音楽を力に社会貢献

◎介護職とミュージシャンの二刀流貫く 石垣翼さん(31)

 高齢者が日中に集うデイサービスセンターで、生活相談員兼介護員として働く。休日は、シンガー・ソングライター「翼tasku」の名でコンサートやイベントの音楽活動に飛び回り、5枚目となるCDも近く発売する。
 いわば二刀流だ。「体への負担を感じることもある。でも、どちらも好きなことなので補い合うようにストレス発散になっている」
 社会福祉士と介護福祉士の資格を持つ。デイサービス利用者の介護の必要度は幅広く、相談業務を中心に入浴や食事、送迎の支援にも回る。お年寄りの不安に耳を傾け、歌ってほしいと頼まれてギターを手にすることも度々だ。
 中学生の時に祖父が他界し、何もしてあげられなかったという悔いが残った。介護保険の導入など高齢者福祉が注目されるようになったこともある。「人の役に立ちたい」と東北福祉大に進学した。
 学業の傍らライブハウスで歌い、CDを自主制作した。音楽活動だけで生きていく道も考えた。だが、ボランティアで訪問した老人ホームで「青葉城恋唄」や美空ひばりの曲を歌うと喜ばれた。「必要とされていることを実感した経験が大きかった」。介護職と音楽を両立させる道を選んだ。
 就職後は、出身地の宮城県利府町を中心に数多くの地域イベントに参加する。祭り、万引防止啓発、幼稚園開園40周年記念などのイメージソングも作詞作曲して、地域との関わりが深まっている。
 講演の機会も増えた。昨年は母校の多賀城高でキャリアセミナーの講師を担った。後輩からの「介護職はきつくないか」といった素朴な問いに、「思い通りにいかないこともある」と率直に答えた。受講生の感想文に目を通し、「やりがいのある仕事に興味を持ってもらえてうれしい」とほほ笑む。
 これからも介護職、ミュージシャン、ボランティアを柱として社会貢献に尽くす考えだ。(い)

<いしがき・たすく>85年宮城県利府町生まれ。東北福祉大社会福祉学科卒後、有料老人ホームの介護職員として就職。現在はコスモスケア(仙台市)の南光台デイサービスセンターに勤務し、副管理者も務める。仙台市泉区在住。

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