<水のある風景>鳥海の恵み物語生む

<水のある風景>鳥海の恵み物語生む

 梅雨もまだ明けないうちから、夏本番の暑さに見舞われた今年。例年より早い盛夏の訪れに、涼を求める声があちこちであいさつ代わりになっている。ひとときの清涼と安らぎをもたらす光景を東北各地で探してみた。


◎2017夏・涼(4)釜磯海岸の湧水(山形・遊佐)

 砂浜のあちこちからポコポコと水が湧き出る。砂に焼かれた足を入れると、ひんやりして気持ちいい。
 山形県遊佐町の釜磯海水浴場には、鳥海山(2236メートル)の雪解け水が湧き出す。無色透明。真夏でも10度前後だ。
 鳥海山の火山活動が始まったのは約60万年前。山に降った雪や雨は、ゆっくりと地下に浸透し、溶岩が重なり合った地層を通って海岸に達し、砂浜や岩場から日本海へと注ぎ込む。
 海から空へ、空から陸へと巡る水循環は、まるで壮大な物語。もし「陸」の章があったら、この砂浜の風景は一つのクライマックスに違いない。
 釜磯は昨年9月、珍しい地形や地質が残る自然公園「日本ジオパーク」に、鳥海山・飛島ジオパーク(秋田、山形両県)の一部として登録された。
 ジオパーク推進協議会の伊藤塁さんは「湧き水は沖合5キロの海底からも出ています。海水との温度差はプランクトンを発生させ、イワガキなど豊かな海の幸をもたらしてきました」と話す。
 海岸の周辺には、エメラルドグリーンに色づく湧き水の池「丸池様」などもある。訪れる人は、誰でも自然が織りなす「水の物語」を感じることができる。

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