<山形大未承認採血>大学が調査委設置へ 採血された学生らの数、さらに増える可能性

 山形大工学部(米沢市)の特任教授が倫理委員会の承認を得ずに学生らから採血していた問題で、同大は16日に役員会を開き、調査委員会を設けることを決めた。委員構成は未定だが、学外からも医学や法律の専門家を選定する方針。
 大学によると、特任教授は採血の際、国の倫理指針に違反して学生らから事前に同意書を得ていなかった。
 工学部内で同日記者会見した飯塚博学部長によると、問題が明るみに出た4月下旬以降、新たに卒業生2人から本来、採血前に提出されるはずの同意書11回分が研究室に届いた。採血された研究員や学生の数はさらに増える可能性があるという。
 工学部は当初、被採血者は26人としたが、卒業生2人を加えると、現段階で研究員2人と学生25人の計27人で、採血回数は145回になった。調査委は今後、被採血者の意思確認の実態や経緯を詳しく調べる。
 特任教授は2009年から3年間、倫理委の承認を得て歯周組織やがん細胞に関する研究に携わり、採血を伴う実験を実施。承認期間の経過後の11年5月〜15年1月にも再承認の手続きを怠ったまま研究活動で学生らの採血をしていたが、倫理委は15年9月に事後的に研究を再承認し、特任教授を厳重注意処分とした。
 調査委は、倫理委による再承認の判断が妥当だったかについても検証する。

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