<栗原市官製談合>佐藤容疑者「普段は誠実を絵に描いたような人」同僚ら驚き隠さず

 宮城県栗原市発注の建築改修工事を巡る官製談合事件で、設計価格を入札参加業者に漏らした疑いで逮捕された市建設部次長佐藤義夫容疑者(58)について、同僚らは「普段は誠実を絵に描いたような人」と評し、驚きを隠さなかった。
 元同僚の男性によると、佐藤容疑者への周囲の信頼は厚く、金銭や人間関係に絡むトラブルもなかったという。男性は「お金にも困っていないはず。なぜ情報を漏らしたのか分からない」と首をひねる。
 佐藤容疑者は仙台市の建設会社を経て、1996年に技官として旧一迫町入りした。栗原市に合併後、学校施設を管理する市教委学校教育課長や市建設課長など一貫して設備管理部門に勤務。2017年4月に建設部次長に就いた。
 栗原市の建設業界に詳しい宮城県内の建設業者は佐藤容疑者について「受注業者と接することが仕事の一部だった」と証言。米倉設備工業専務の米倉智章容疑者(51)とも業務を通じて親しくなったといい「市外より市内の業者に受注してほしいとの気持ちが働いた可能性はある」と推測する。
 宮城県警は米倉容疑者が佐藤容疑者から得た情報を、以前から協力関係にある丸安建設社長の白鳥泰行容疑者(51)に伝えたとみている。
 逮捕容疑の舞台となった入札に参加した大崎市の建設業者も「栗原市内の業者からすれば、市外の業者の入札参加には警戒する」と述べ、3容疑者が市内業者の受注確保を図った可能性を指摘した。


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