宮城県岩沼市で27日、停車した自動車に乗って映画を観賞するドライブインシアターが行われた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う自粛ムードを和らげようと、宮城県内のイベント業者などでつくる団体「ガレージパーティープロジェクト」が試験的に企画した。
 同市空港南の仙台バスの車庫の外壁をスクリーン代わりに、縦4メートル、横8メートルの大きさで映写した。上映作品は短編アニメ「トムとジェリー」。音声は車載ラジオを使って流した。駐車場には乗用車など約20台が並び、県内各地の約100人が観賞した。
 家族6人で訪れた同市の主婦永沼さとみさん(37)は「子どもの頃にドライブインシアターに来ていたので懐かしい。『3密』がなく、家族で安心して楽しめた」と満足げに話した。
 新型コロナの影響で各地で集客イベントの中止が相次ぎ、映画館、ライブハウスなどエンターテインメント業界は厳しい環境にある。プロジェクトで運営を担当する紺野司さん(49)は「自粛ムードが払拭(ふっしょく)されず派手なイベントはできないが、感染の不安なく開催できるよう第一歩を踏み出したかった」と語る。
 今後はドライブインの音楽ライブなども企画する予定という。