福島県石川町発注の道路工事を巡り、前町長の塩田金次郎容疑者(76)が入札予定価格を同町の土木会社「志賀建設」の元社員に漏らしたとされる官製談合事件で、県警捜査2課などは21日、別の町発注工事でも予定価格を業者に漏らしたとして、官製談合防止法違反などの疑いで、塩田容疑者を再逮捕した。
 逮捕容疑は2022年度、当時志賀建設社員だった無職関根徳夫(69)と、元取締役でコンサルタント業添田保雄(63)の両容疑者に町認定こども園用地造成工事の入札参加業者と、予定価格と同額の設計価格を教え、同社に工事を落札させた疑い。
 県警は、入手した情報で入札を妨害した公競売入札妨害の疑いで、関根、添田両容疑者も再逮捕した。
 県警は3容疑者の認否を明らかにしていない。