野球は9人の選手がそれぞれの持ち味を発揮し、団結して勝利を目指すチームワークが鍵を握る競技だ。
 仙台市青葉区の少年野球チーム「栗生スポーツ少年団」代表の吉田尚さん(66)=市スポーツ少年団本部長=は指導者歴約30年。団員に技術の向上だけでなく、全員が協力して野球に取り組む大切さを伝えてきたという。
 常に声を掛け合い、仲間がミスしても周りがカバーするなど、支え合う姿勢を説く。栗生小5年で主将の対馬慶亮君(11)は「皆で支え合って戦い、勝つ喜びを分かち合える。だから野球は面白い」と話す。
 選手個々の能力だけでなく、バントや盗塁などの作戦も勝敗を分ける重要な要素だ。状況に応じ、投手や打者を交代させる監督の采配や決断力も試される。
 吉田さんは「野球は選手や監督の能力が優れているだけでは勝てない」と強調する。東京五輪は「出場国が団結力の強さやチームワークの良さを生かし、勝利をつかむ姿を見てほしい」と語る。(野界航也)

◎感動の瞬間待望/栗生スポーツ少年団代表の吉田さん

 東京五輪は各国が白熱した試合を繰り広げ、感動の瞬間がたくさん生まれることを期待します。最高の舞台で選手が野球を楽しむ姿を見て、スポーツの素晴らしさ、夢をかなえるため努力する大切さを学んでほしいです。

[野球]開催地提案の追加種目として、3大会ぶりに五輪競技で実施される。東京五輪は欧州、米国などの予選を勝ち抜いた6カ国が出場。2グループに分かれ、総当たり方式で戦うオープニングラウンドの順位を基に、トーナメント方式で対戦するノックアウトステージで優勝国を決める。