消防職員、救護せずに立ち去る

消防職員、救護せずに立ち去る

 大井町で昨年12月、パトカーに追跡されている最中に死亡事故を起こしたワゴン車に同乗しながら事故後に救護することなく立ち去ったとして、茅ケ崎市消防本部は12日、市消防署警備2課=当時=の男性主事(21)を停職6カ月の懲戒処分とした。同主事は同日付で依願退職した。 事故を巡っては、横浜地検小田原支部が今月5日、ワゴン車を運転していた被告の男(20)を自動車運転処罰法違反(危険運転致死)と道交法違反(酒気帯び運転など)の罪で起訴している。消防本部によると、同乗の同主事は右足首を骨折していたが、いったん逃走。その後、小田原署の事情聴取を受け、消防本部に報告した。 同主事は消防本部の聴き取りに、小田原市内で同乗者と飲酒していたことを認め「気が動転してしまい立ち去った」と説明。市関係者によると、同主事は「運転する人間は飲まないことになっていた。飲んでいる最中に眠くなり、車に移動して寝ていたが事故が起きて目を覚ました」との趣旨の話もしている。 消防本部は「市民の生命と財産を守る消防職員としてあるまじき行為で市民の信頼を著しく損なうもの」などと謝罪。警察の捜査は継続中だが、聴き取りで事実が確認されたとして、同市の指針に基づき重い処分を科したという。 事故は昨年12月15日深夜に発生。起訴状などによると、被告の男は小田原市の県道で酒気を帯びた状態で運転。パトカーの追跡から逃れるため、大井町の国道255号で赤信号を無視し、交差点に進入して乗用車に衝突、運転していた女性=当時(63)=を死亡させた、としている。 ワゴン車には被告の男のほかに、同主事を含めて男女6人が同乗していた。小田原署は6人についても捜査を進めている。

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