とにかく情報が欲しい−。横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客の70代女性=東京都在住=が11日、神奈川新聞社の電話取材に応じ、終わりの見えない船内での生活に不安が強まっていると心境を打ち明けた。

 女性は娘と乗船。親子とも体調に問題はないという。ただ高血圧の持病があり、入港後に薬不足の窮状を訴える文面を日の丸に書き込んで船体に掲示した。数日後に2週間分が届けられ、「今は薬の心配はなくなった」と話した。

 食事に関しても「3日ほど前から(質量とも)ぐっと良くなった」と振り返り、単純に船内で生活する分には「大きな不便はない」と説明。家族から差し入れられた歯ブラシやカップ麺を、手紙でやりとりした隣室のオーストラリア人にも分けるなど助け合って過ごしているとした。

 船内で隔離状態にあることには「仕方ない」と理解を示しつつも、現時点で不足しているものには真っ先に「情報」を挙げた。

 当初は19日に下船できると伝えられていたが、「今の状況を見る限り、個人的には無理だと感じている」と吐露。「でも、それも推測。そのあたりの船内アナウンスが全くない」とし、「いつ下船できるのか先が見えないのが不安。まるで病気になるのを待っているかのようだ」とため息をついた。