神奈川大学野球連盟は20日、横浜市内で緊急理事会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて28日に予定していた春季1部リーグの開幕を4月18日に延期することを決めた。全試合を無観客で実施し、2部リーグも同時開幕する。

 同連盟によると、開幕の延期は春、秋のリーグ戦を通じて初。今月13日の緊急理事会では感染防止策を講じた上で当初の日程通り実施する方針を固めていたが、活動を自粛している加盟大学に配慮し開幕を先延ばしした。

 佐々木正雄理事長は「大学あっての野球。大会方式を変えず加盟12校が出られるようにするため」と説明。遅くとも6月8日開幕の全日本選手権までにリーグ戦を終える必要があり、4月3日に延期後の日程や会場などについて再び協議する。

 他の大学リーグでは東京新と関甲新学生の両連盟が4月上旬予定だった開幕を同月中旬に延期。東都は同6日、東京六大学は同11日に開幕する方針で準備を進めている。



プロ注目左腕 横浜商大・藤村

明治神宮王者に3安打無失点

 4月18日開幕の神奈川大学野球リーグで18季ぶりの頂点を狙う横浜商大に、今秋のドラフト上位候補のサウスポーがいる。愛知・愛工大名電高出身で昨秋のベストナインにも選ばれた藤村哲之(4年)は、「チームは長く優勝から離れている。春、秋と必ずリーグタイトルを取ってプロに行きたい」と闘志をのぞかせる。

 19日の慶大との練習試合。プロ注目の左腕は140キロ台前半の直球にチェンジアップを織り交ぜ、昨年11月の明治神宮大会優勝チームを7回3安打無失点に封じた。「今日は完投する気持ちでマウンドに上がった」と藤村。春に向けて磨き上げたカットボールも制球力抜群だった。

 昨秋は7試合に登板し、3勝1敗、リーグトップの50奪三振をマークした。ただ、最終週の首位関東学院大戦で痛恨の逆転打を許し、2011年春以来の栄冠を逃した。「気持ちで負けてしまった。今はあの時に比べれば、自信を持って腕を振れている」。最終学年に懸ける思いは誰にも負けないつもりだ。

 この日、投球を見守った巨人の円谷スカウトは「今年は左投手の候補が少ない。145キロ近い直球とあのカットボールの精度の高さであれば(ドラフト上位指名の)可能性はある」と言及した。

 高校時代は3年夏の愛知大会決勝で東邦の藤嶋(中日)と投げ合って敗れた。「早くプロの世界で勝負したい」。これから迎えるリーグ戦、その先の成長を示すマウンドを心待ちにしている。