新型コロナウイルスの感染拡大を受け、平塚市は24日、市内の医療機関や高齢者施設など計約450施設に災害備蓄用マスク6万7千枚の配布を開始した。深刻化するマスク不足に対応した形だが、当初19万枚あった備蓄は10万枚を下回る状況に。市担当者は「大規模災害に備える分を残さなければならず、これ以上の放出は厳しい」と吐露、終息が見通せないウイルス禍に不安をのぞかせた。

 医療機関は市内約160施設に4万1千枚を配布。このうち新型肺炎患者受け入れ指定医療機関の平塚市民病院には1カ月分の2万5千枚を提供。平塚共済病院にも1週間分の5千枚を配った。市長に備蓄マスクの提供を求めていた市医師会には8千枚を供給した。

 一方、高齢者入所施設約80施設には1万2千枚を配布。保育施設や放課後児童クラブは3日の配布分2万5千枚に追加し、職員用として約210施設に1万4千枚分を配った。新たに事業所内保育所など配布対象を拡大した。

 市は「市民病院でも医療用マスクが底を突き、在庫品を使い回している状況」とし、今後は民間への配布は困難との見通しを示した。