半世紀にわたり、甲子園球場で高校球児の人間ドラマをカメラで追い続けた写真家、岡沢克郎さん(74)=横浜市磯子区=の作品展「スポーツの肖像」が同市中区の神奈川県民ホール展示場で開かれている。誰でも記憶する甲子園球児たちを捉えた写真を中心に展示されている。

 岡沢さんはスポーツ写真家としてオリンピックからサッカーワールドカップ(W杯)、高校野球まで、スポーツ全般をカメラに収めてきた。中でも被写体の主軸は「春、夏の甲子園球児」。新聞やテレビのカメラマンが捉えた「勝敗を決めた瞬間」ではなく、その一瞬後の表情にレンズを向けて来たという。

 岡沢さんは「選手が心をさらけ出したかのように表情豊かになるのは決定的瞬間の後。だから私がシャッターを押すタイミングは、他のカメラマンとずれている」と話す。撮影レンズは300〜1200ミリの超望遠レンズを常用する。表情をアップで捉えるためだ。

 78点を展示。元横浜ベイスターズの佐々木主浩さんが聖地のマウンドに立った1985年夏、逆転サヨナラ負けを喫した時のアップの表情や、79年夏、南海ホークスなどで活躍した浪速商業高の香川伸行さんが打席に入る前、バッターサークルで余裕たっぷりの笑顔を見せる1枚などが並んでいる。

 29日まで。入場無料。午前9時〜午後6時(最終日は午前11時まで)。