新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が25日午後2時すぎ、横浜港・大黒ふ頭を離岸した。最初の着岸から1カ月半余り。横浜市内の工場で船体を整備後、5月16日から運航を再開する。

 横浜検疫所は今月25日までに船内の消毒作業が終了したことを確認、同日付で検疫済み証を発行した。離岸後はゆっくりと航行し、同日夕方、約5キロ離れた三菱重工業横浜製作所(同市中区)の岸壁に接岸した。

 同社や運航会社によると、同船は5月まで停泊。船体の改修のほか、船内の消毒作業で廃棄することになり、新品に交換する機材の搬出入などを行う。神戸港を同月16日に出発する日本発着クルーズから再開する予定。

 同船をめぐっては、乗客だった香港の男性が下船後の1月末に感染が判明したことを受け、横浜港の沖合に停泊した2月3日から検疫を開始。同6日に大黒ふ頭に着岸後、乗客乗員約3700人が船内で待機する間も次々と感染者が確認された。 同19日から船内に残る乗客が下船を開始し、3月1日に乗員を含めた全ての乗船者の下船が完了した。

 船内では24日までに712人の感染が確認され、10人が死亡している。