経営環境の悪化などを理由に8月16日に閉店する高島屋港南台店(横浜市港南区)で1日、「さよならセール」が始まった。期間中、店内に閉店までのカウントダウンボードやフォトスポットを設け、利用客からのメッセージカードも募って展示する。地下食品売り場では、通常取り扱わない期間限定商品を販売する。

 同店は1983年10月に開業。食料品の売り上げが全体の6割を占め、同区に加え栄区や磯子区、鎌倉市など、近隣住民を顧客層としてきたが、人口減少や高齢化などにより採算が悪化。2019年度の売り上げは約76億円と、ピークだった1991年度の約180億円から半分以下にまで落ち込んでいた。

 週2回程同店を訪れるという横浜市栄区の新井英昭さん(77)は「30年以上前から来ていたので本当に寂しい。町の活気も無くなるのではないかとがっかりしている」と残念な様子。同店の浅野秀樹店長は「街の発展とともに歩み、地域のシンボリックな存在だったと思う。思い出に残してもらえるよう、最後までサービスを提供していきたい」と話した。