8月に注意してほしい感染症はRSウイルス感染症、腸管出血性大腸菌感染症、手足口病、ヘルパンギーナ

8月に注意してほしい感染症はRSウイルス感染症、腸管出血性大腸菌感染症、手足口病、ヘルパンギーナ

 8月に注意してほしい感染症は、

 No1・RSウイルス感染症
 No2・腸管出血性大腸菌感染症
 No3・手足口病
 No4・ヘルパンギーナ

 では、これらの感染症を詳しく見ていきましょう。

RSウイルス感染症

 例年より1か月以上早く8月に入って流行は本格化してきました。厳重な警戒が必要です。

 RSウイルス感染症は乳児、または若年の幼児にとって時に重症化する可能性のある感染症であり、罹患した場合に入院が必要な場合も珍しくありません。

 生後一か月未満でも感染発病する可能性があり、無呼吸、突然死することもあります。

【かかりつけ医に相談したほうが良い症状】
 原因となるRSウイルスは非常に感染力の強いウイルスであり、2歳までにほぼ100%の乳幼児が一度は感染すると言われています。以下の症状がある場合はかかりつけ医にご相談ください。

 ●息がゼイゼイと呼吸が苦しそうになる。
 ●咳で何回も夜中に起きる。
 ●熱が下がっても症状が改善されない。
 ●咳込んで嘔吐してしまう

 ※悪化するときには、発熱はあまり関係がありません。

腸管出血性大腸菌感染症

 例年8月下旬から9月にかけて最も報告数が多くなります。8月は腸管出血性大腸菌感染症には注意が必要です。

 感染後3〜5日間の潜伏期間を経て、激しい腹痛を伴う頻回の水様性の下痢が起こり、その後で血便となります(出血性大腸炎)。発熱は軽度です。血便は、初期段階では、少量の血液の混入で始まりますが、次第に血液の量が増加し、典型例では血液そのもののような状態となります。

 主な感染経路は、腸管出血性大腸菌によって汚染された食材や水分を経口摂取することによる経口感染です。例年、腸管出血性大腸菌の感染者の報告数は、0〜4歳児が最多です。5〜9歳がこれに次いで多い状況です。感染後の発症率も9歳以下は80%前後と高くなっています。

 原因となる腸管出血性大腸菌は牛や羊などの偶蹄目の腸管に常在すると言われています。

 これらの動物の生肉や生レバーなどの内臓を食べないこと、保育所に通っている年齢群の乳幼児では厳禁です。

 特に高齢者や乳幼児と日常的に接触する職業や立場の人(家庭も含めて)、あるいは免疫力の低下した人と接触する職業・立場の人は厳に慎むべきです。

 また、予防のために肉を切ったままの包丁やまな板は熱湯で消毒する、また調理後の手洗いを厳重におこなうなどの対策を心がけてください。

手足口病

 7月に流行のピークを迎え8月は漸減していくと予想されますが、まだ注意が必要です。

 手足口病は主に夏季に流行する感染症であり、例年7月頃に流行のピークを迎えています。年齢別にみると5 歳以下が流行の中心であり、感染症発生動向調査の小児科定点医療機関からの報告によると、2 歳以下からの報告数が全体の約半数を占めています。

 本年の手足口病の流行の中心となっているウイルスはCA6型であり、これは2011年以降、2011年、13年、15年、17年と2年ごとに大きな流行となっています。

 CA6型による手足口病は従来のEV71型による手足口病とは症状が異なり、発疹の範囲が四肢末端に限局せず、前腕部から上腕部、首の周り、大腿部から臀部と広範囲に出現することが多く、またその発疹の大きさも5ミリ前後と、水痘と見誤るほど大きくなることが特徴です。

 また39度以上の高熱をきたすことも少なくなく、成人においてもしばしば発病者が認められます。

 従来の手足口病に比べて髄膜炎や脳炎などの中枢神経系の合併症が多くなるという報告はありませんが、発症している期間中はしっかりと見守ってあげることが必要です。

 特異的な治療法はなく、抗菌薬の投与は意味がありません。

 手足口病の感染経路としては飛沫感染、接触感染、糞口感染があげられます。保育園や幼稚園などの乳幼児施設においての流行時の感染予防は手洗いの励行と排泄物の適正な処理が基本となります。

ヘルパンギーナ

 8月に入り患者数は減少傾向となると予想されますが、患者発生数はいまだ多いのでご注意ください。

 ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎です。乳幼児を中心に夏季に流行する、いわゆる夏かぜの代表的疾患です。日本では、毎年5月頃から増加し始め、7月頃にかけてピークとなり、8月頃から減少を始め、9〜10月にかけてほとんど見られなくなります。

 2〜4日の潜伏期を経過し、突然の発熱に続いて咽頭痛が出現し、咽頭粘膜の発赤が顕著となり、口腔内、主として軟口蓋から口蓋弓にかけての部位に直径1〜2mm 、場合により大きいものでは5mmほどの赤い充血で囲まれた小水疱が出現します。

 特異的な治療法はなく通常は対症療法のみです。特異的な予防法はありませんが、感染者との密接な接触を避けること、流行時にうがいや手指の消毒を励行することなどがあります。

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

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