ドイツ期待の新星、バイヤー・レヴァークーゼン所属のカイ・ハヴェルツに対しては、国内外のトップクラブからの関心が寄せられており、一方でレヴァークーゼン側も昨夏の時点から今夏での移籍の可能性について示唆。昨夏ベンフィカより移籍したジョアン・フェリックスのような、高額な移籍金額(1億2600万ユーロ)を手にすることも思い描いていたことだろう。だがその見通しは、現在の時点で決して良好なものとはいえない。

 拡大の一途を辿る新型コロナウィルスの影響により、欧州のクラブもまた例外なく財政面での打撃を被っていることが1つとして挙げられるのだが、ただ理由はそれだけに留まるものではないのだ。例えば欧州のトップクラブの中で名前の挙がらなかったバルセロナを例にとってみると、バルサ側は現在、パリ・サンジェルマンのネイマール復帰を目指しているところであり、そのブランド力はドイツ代表でまだ定位置を確保していないハヴェルツを大いに上回る。

 また同様のことはユベントスにも言え、クリスチアーノ・ロナウドのようなブランド力の無いハヴェルツへの争奪戦に現時点では離脱。レアル・マドリードについても同様であるのに加え、現在はむしろトップレベルのセンターフォワード、インテルのラウタロ・マルティネスのような選手の獲得を模索しているところだ。

 それではプレミア勢はどうか?マンチェスター・シティではチャンピオンズリーグ出場不可となったことから関心はなく、またトッテナム、チェルシー、そしてマンチェスター・ユナイテッドについては、チャンピオンズリーグでの出場を保証することができない。

 その点で見ればドイツ人指揮官、ユルゲン・クロップ監督率いるFCリヴァプールはこれには該当しないプレミアのクラブということになるのだが、ただハイレベルな選手たちが揃う分厚い選手層に加え、そもそもそのプレースタイル自体がハヴェルツにマッチしないという側面も。

 そんな中でブンデスリーガからは、バイエルン・ミュンヘンも関心を示しているところであり、マンチェスター・シティ所属リロイ・サネと共に、ドイツ代表選手を2選手釣り上げることは可能だろうか?だが内部関係者からの情報によれば、ハヴェルツはバイエルン移籍にはあまり乗り気ではないという。

 それはうまくしつけのなされた、メディアの前ではむしろ控えめなタイプのハヴェルツが、バイエルンでの弱肉強食の世界、そして尽きることのない定位置争いへ、20才の若手選手としてはまだそこへ身を投じることをまだ望んではいないようだ。