行政よりリーグ戦再開へとゴーサインが出されたブンデスリーガ。だがそれより僅か数時間後、ドイツサッカーリーグ機構からブンデス1部2部36クラブ宛ての送られた書簡がkickerにも届いており、「全てを議論し検討した結果、ドイツサッカーリーグ機構執行員会は本日、2020年5月15日よりブンデス1部2部を再開する事を確定したことをここにお伝えします」と記されていた。このことはドイツの大衆紙ビルトが先に報じられていたものであり、当初の見通しでは日程確定は木曜日に期待されていたものの、「すでに先駆けて考えられる日程について詳細に扱っていた」との説明がなされている。

 だがこの5月15日の開催に全く異論がないわけではない。ブレーメンのボーフェンシュールテ知事によれば、「無観客試合での再開に向けての基本的な合意はなされていたものの、ただ開始日程については我々は角を突き合わせて議論を行う必要があった」とコメント。政治家の間でも開始日程については意見が割れたが、ただボーフェンシュールテ知事によれば「圧倒的多数」により「2度にわたって」5月15日が支持を受けたという。RBライプツィヒのミンツラフ代表は、「長く待つ理由はない」とし、ヴォルフスブルクのシュマッケSDも5月16・17日の開催を「希望日程」と明言。さらにレヴァークーゼンのロルフェスSDも同調していた。

 しかしながらヴェルダー・ブレーメンでマネージャーを務めるバウマン氏は、「2ヶ月のブランクからの慣れ」に加え「過密スケジュール」から「選手の負傷のリスク」を考慮し軽減するためにも、「5月23日からの再開」を希望。さらにチーム練習再開時期が各州の判断へと委ねられることから、「2週間は少なくとも必要」という考えも踏まえており、先に開始したところが有利にならぬよう平等性を保ち再開すべきと訴えている。マインツのホフマン会長も、これに同調し「連帯感に基づいたリーグの決定を希望している」とコメント。

 フランクフルトでマネージャーを務めるボビッチ氏は、「どこがどの時点で自分たちのリズムを見出せるか。それが問われることになるだろう。テストマッチもまともにチーム練習も行っていないのだから」と指摘し、「もしかすると5−5というような異様な結果も生まれるかもしれない」と予想した。「プレーしない我々でさえ決して容易なことではないよ。しかしながらリーグ戦を最後まで行えるということ、そしてちゃんとした順位表を手に入れ、来季への計画を建てられるということについては、ただ満足するしかない」

審判員に関してはまだまだ準備不足


 その一方でkickerが得た情報によれば、ここまでまだブンデスリーガの審判員たちは、現時点においてはまだコロナ検査を受けてはおらず、もしも陽性反応がこれから見られた場合には、審判員の数に問題を抱える可能性もある。残された課題はそれだけではない。ドイツサッカーリーグ機構のコンセプトによれば、審判員は試合前日に試合会場にてコロナ検査を受けることになっているのだが、ただその一方で接触などを最大限に避けるために、試合当日は自宅から直接試合会場へと向かうという案もでている。そうなれば2往復することになるのだが・・・?
 
 無論、ここでも陽性反応が出た場合に、いかにしてその代役を立てていくのかという問題もある。2部の審判員を昇格させ、これまで主審の負傷時などで行われてきたように第4審判員を主審とすべきか。ただそうなると2部の審判員への負担が増加することにもつながる。加えて1部の審判員はVARでの仕事も控えているところだ。そんな中、kickerが得た情報によれば1部の審判員数名が負傷により職務を遂行できない状況にあるという。そのVARにおける感染予防対策も重要であり、こちらも陽性反応が出た場合の穴埋め問題がでてくる。

 つまりリーグ戦再開にむけて、そもそも審判員の確保は十分に行えているのかということだ。現時点では審判員協会からはkickerに対し、このことへの返答はまだ寄せられていない。