クラブレベルにおいてジョシュア・キミヒは、既に25才にして達成感で満たされてしまったのだろか?いや、そんなことはない。南ドイツ新聞とのインタビューに応じた同選手は、「それは僕たちの頭の中にはない。キャリアの目標としてきたことに到達した、という安堵の気持ちはあるけれど」とコメント。

 そして「長期間に渡って、僕たちは頂点に君臨できるところを示していきたい。一時代を構築したいんだ。それはドイツ代表でも言えることだけど」と新たな野心に燃えて新シーズンを迎えている。「僕たちが満足することなんてないね。それはここに長く在籍する選手からも感じられるものさ。バイエルンでは優勝を手にしても、もっと、もっとという欲が出てくるし、それが尽きることはない」

 だが成功の裏で得られるものは、それだけに止まらない。「確かにタイトル獲得から貪欲さは増長される。でもそれよりももっと大きな感覚は何だと思う?これだけ力を出し尽くして物事に打ち込んだとき、その全てのものが増長していく感覚が感じられるんだ。」そしてその”物事”とは、バイエルン・ミュンヘンのことを指す。

 「決勝の前にも口にしていたけど、ここでは兄弟と共に戦うような感覚をもってピッチに立てる。そこにはファミリーがいるんだ。誰もが、お互いのために、全てを捧げ合うことができている。結局のところ、それが全てなのだと思う。これまでバイエルンで成功を掴んだ時期を経験してはいるけれど、これほどの結束力というのは今まで感じたことにないほどだね」

 もしかするとその感覚は、ダヴィド・アラバの残留を後押しするものかもしれない。「それは彼自身による決断だから」と前置きしたキミヒは、「今は特別な雰囲気をもった、特別なチームがここにある。それはきっとアラバ自身も感じているものだと思うよ。かなりここで長くプレーしている選手ではあるけれど、そんな彼でさえこれほどのものは経験したことがないと思う。」

 ただアラバの残留いかんにかかわらず、キミヒは更なる補強の必要性も強調した。「このチームはすでに、非常に強い力をもっているが、それでもまだ改善していかなくてはいけないとは思う、人事面においても」と述べ、「新シーズンでは、非常に多くの試合が控えているからね。昨季は中断もあって少数精鋭でまかなえたところがあったけど」と語った。