危機的状況にも冷静な、ドイツ代表ヨアヒム・レーヴ監督


 不穏な空気も、危機感も、ヨアヒム・レーヴ監督から醸し出されることなどなかった。長期間にわたり低調なパフォーマンスを露呈し続けるなか、指揮官は決して落ち着きを失うことはなかったのである。

 「プレッシャーの中でも、これまでにも口にしてきたことだが、比較的うまく切り抜けていくことができるだろう。ただあのような試合やワールドカップの後で、大きな責務が我々にあることもまた確かではあるがね」

 そして先日のオランダ代表戦で0−3と完敗を喫したドイツ代表にとって、今回のフランス代表戦の意味が非常に大きなものであることもまた理解しているところだ。

 「これまでとは異なる顔をみせること。それが我々のタスクだ。それ以外のことは除外すべきだよ。確かに批判は真摯に受け止めるべきだ、理屈的にはそうだよ。ただそれではこれを乗り越えられない。このような日に、こういったことからの影響を受けないようにしなくては。」

 ワールドカップでの惨敗後からの再建、そして日増しに高まる批判の声。今こそここでチームは奮起をみせなくてはならない。主将のマヌエル・ノイアーは「もちろん僕たちは状況について理解しているし、チーム内でかなりの話し合いを行なっているよ。当然コーチ陣も含めてね。ただその内容を、ここで明かす必要はないだろう。僕たちは真摯な姿勢で、状況を理解して臨む」とコメント。

 だがすでにネイションズリーグの残留争いでは厳しい状況へと置かれており、もしもパリで敗戦となれば年間6敗と過去最低の記録となってしまう。しかしレーヴ監督は、このことばかりを気にしているわけではない。「これから我々は負けられない、勝たなくてはいけない試合のなかで、世界王者と合間見えることになる。」重圧に押しつぶされることなく、落ち着きを保ち、そして批判の声も笑顔で吹き飛ばした、それが今回の指揮官がみせた姿だった。

 


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