通信制初 歴史つくる 今春加盟「未来富山」 1年生13人ひた向き

通信制初 歴史つくる 今春加盟「未来富山」 1年生13人ひた向き

 今年4月に県高野連に初めての通信制高校として加盟した「未来富山」。県内外から集まった1年生13人が結成わずか3週間で臨んだ春季県大会で歴史的な1勝を挙げ、話題をさらった。初めての夏。「通信制」に対するイメージを変えようと、ひた向きなプレーで戦う。 左翼手の竹内悠記君(千葉県出身)が飛球を捕った瞬間、球場が沸いた。4月21日、未来富山は春季県大会1回戦で砺波を7—5で破り、創部初戦で勝利を手にした。3週間前まで中学生だった初々しさの残る選手たちの快挙だった。 4月に開校し、野球に特化した環境が特徴。部員は富山市内の寮に入り、授業がある平日でも練習は1日約5時間を確保している。主な練習場所の立山町総合公園野球場に加え、室内練習場も備える。環境の良さに引かれて県内を含む9府県から選手が集まった。 通信制高校の野球部は全国で増加している。しかし、通信制教育への理解は広まっておらず、他県では創立当初から批判を受けた学校もあるという。大阪から入部した関陸君も「通信制にいいイメージはなかった」と振り返る。 仲里雄樹監督(32)は「野球留学の子も多く、偏見を持たれるのは承知の上。その分、生徒はしっかりとした態度を取らなければならない」と話す。大きな声で丁寧にあいさつし、行動はきびきびと。寮近くの草刈り活動などにも積極的に参加する。 春大会後、「試合を見ていて気持ちよかった」「元気ですがすがしい」との声を聞いた。練習場近くの住民から飲み物の差し入れをもらうこともあった。高岡市戸出中学校出身の津田温哉(はるや)君は「ここにいるのはただ野球が好きな高校生。自分たちが通信制のイメージを変えたい」と強い思いを語る。 仲里監督は春の1勝について「いい面だけが出た。奇跡です」と振り返る。5月は悪い意味で選手に慣れが出て、6月上旬まで練習試合で全く勝てない時期が続いた。主将の原雄大君(徳島県出身)は「全体に集中力がなかった。何を直すべきか話し合い、掃除など全ての行動に手を抜かないようにした」と話す。これでひた向きさを取り戻し、ミスを恐れない攻めのプレーが出始めた。 11日の開会式後、原君は「他校の3年生が最後の夏に懸ける思いがものすごく伝わってきた。緊張したが、やってやろうという気持ちになった」。夏の歴史をつくる。14日、富山との初戦に挑む。 (社会部・石黒航大)                    ◇  100回目の夏が幕を開けた。節目の大会で、球児らが紡ぐ青春の物語を紹介する。


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