タイの少数民族「アカ族」の識字普及活動をしている小矢部市西町のカルチャー講師、浅香恵さん(68)はタイ北部にある寄宿舎「夢の家」への寄付を続け、10周年を迎えた。高岡市佐野のおとぎの森館で14日、アカ族の子どもたちからの感謝のメッセージが関係者を通して贈られた。

 アカ族はタイ北部の山間地に暮らす少数民族。読み書きができず、職に就けずに麻薬売買や売春に走るケースも多いという。浅香さんが寄付を始めたのは2010年3月11日付の本紙記事がきっかけ。現地でアカ族の支援をしている原田義之さん(76)=神戸市=の存在と、富山市婦中町の藤井光郎さん(72)が原田さんへの協力を呼び掛けていることを知った。

 浅香さんの寄付で11年に寄宿舎の天井の補修を行ったほか、浅香さんの名にちなんだ「ASAKA夢文庫」を設置。浅香さんは9年前に左目を失明し、7年前には乳がんを経験するなどした中、これまで84万円を寄付した。「原田さんから毎年送られてくる現地の子どもたちの写真を励みに続けてこられた」と語る。現在も寄付を続け、本の購入費に充てている。

 この日は原田さんから浅香さんに、写真のほか「たくさんの本を読むようになって」とのテーマで寄せ書きが手渡された。寄せ書きにはタイ語で「勉強の機会が増えた」「アイデアや知識が増えた」などと書かれていた。浅香さんは「アカ族の子どもたちが笑顔でいられるよう、今後も尽くしたい」と話した。

 支援の問い合わせは藤井さんの携帯電話090(4844)1013。振り込み先は北陸銀行入善支店アリヤ支援の会普通預金口座「5074390」。