高岡の伝統産業の魅力を若い世代に伝える「伝産の学校」が14日、高岡市内で始まった。全国から応募した学生が高岡銅器や高岡漆器の製造の現場を巡り、製品の美しさと職人の高い技術力に触れた。

 高岡伝統産業青年会(尾崎迅会長)が企画し、武蔵野美術、長岡造形など10の美術系大学・高等専門学校から20人が参加した。初日は三つのグループに分かれ、銅器メーカーや漆器の螺鈿(らでん)細工の工房を訪れた。

 般若鋳造所(高岡市長慶寺)では、炉で溶かした銅合金を鋳型に流し込む工程を見学。1200度に加熱された合金が赤やオレンジの光を放つ様子に「すごい迫力」「きれい」と歓声を上げた。鋳造された茶道具を磨き上げる作業も見た。

 サレジオ工業高等専門学校(東京)の山口陽楓さん(19)は「鋳込みの工程を見たのは初めて。地道な作業を重ねて美しい製品が出来上がることを知り、感動した」と話した。

 青年会のメンバーとの交流会もあった。15日は職人の下で作業を体験する。