新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、東京五輪の延期を含めた検討を始めるとした国際オリンピック委員会(IOC)の発表を受け23日、五輪出場へ準備を進める県選手の関係者からは「できるだけ早く方針を示してほしい」「選手たちが調子を維持できるか心配だ」などの声が上がった。

 バドミントン男子ダブルス世界ランク4位で、東京五輪でメダルが期待される園田啓悟・嘉村健士組。2人が所属するトナミ運輸の荒木純監督(53)は「新型コロナウイルスの拡大を考えると延期はやむを得ない。いつ開催するかを早く決めてほしい」と求めた。

 ともに30歳の園田、嘉村は全英オープンを終えて17日に帰国。その後、新型コロナの広がりを重く見た日本バドミントン協会の判断により、今月末まで練習を取りやめている。荒木監督は「今夏にピークを合わせて調整しており、2人の年齢を考えると先延ばしになるほど不利になる可能性がある。集中力維持の面からもできるだけ早く開いてほしい」と述べた。

 52年ぶりに五輪に出場するホッケー男子では、ともに小矢部市出身の山下学と村田和麻が五輪代表入りを目指している。岐阜での代表合宿を終えて21、22日には所属する社会人チーム「小矢部RED OX」の練習に顔を出した。同チームの沼田秀樹監督(50)は「2人とも『五輪はどうなるのか』と気にしている様子だった。先行きが見えない中でモチベーションを保つのは難しいが、集中力を切らさず練習に励んでほしい」と話した。

 県関係で唯一、五輪出場が内定している柔道男子90キロ級の向翔一郎(ALSOK、高岡市出身)を高岡第一高校時代に指導した早苗正克さん(72)=高岡市中保=は「選手の調子を考えれば、予定通り今夏に開かれる方がいい。延期になれば、せっかく努力してつかんだ代表の座がどうなるのか気掛かりだ」と懸念した。 (石川雅浩、田中智大)