■社殿建て替えで伐採

 樹齢700年以上あり、ご神木として長く慕われてきた熊野神社(富山市宮保)の杉が26日、隣接する社殿の建て替えに伴い、伐採された。

 杉はかつて「三本杉」と呼ばれたが、他の2本は1941年に暴風で倒れた。最後の1本となったこの木は高さ32メートル、幹回り6メートルで、幾度の落雷にも倒れず、すぐそばにある社殿が雷に打たれることもなかった。同神社の横越照正宮司は「この木が身代わりとなって社殿を守ってくれた」と力を込める。

 社殿は来年4月に222年ぶりに建て替える予定で、工事の安全を考慮して周辺の腐朽した木を伐採することになった。

 この日は神事を行った後、伐採業者が作業に当たった。横越宮司は「心苦しいが仕方ない」と感慨深げに見守った。