■買いだめ・家飲み増加

 新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、外出を控えて自宅で過ごす「巣ごもり消費」が広がっている。県内のスーパーでは、レトルト食品や冷凍食品など長期保存できる商品の買いだめによる売り上げが増加。酒店では宴会自粛の影響で飲食店への納入は振るわないが、個人向けの「家飲み」需要が伸びている。

 「日持ちする商品が好調」と話すのはアルビスの岩澤佑典経営企画部長。政府が学校の一斉休校を要請した2月下旬から食品の買いだめの動きが加速した。全店ベースの2月の売上高は前年同期比14・5%増で、客単価も2・7%増となっている。一方、年度末の町内会行事が中止となった影響でオードブルの注文は減っている。

 大阪屋ショップは、レトルト食品、カップ麺、水、加工肉などの備蓄できる食品の2月の売上高が3割増えた。3月半ばから買いだめの動きは落ち着きつつあるものの、来店客数は高水準で推移している。

 外食を控える動きで「家飲み」需要は拡大している。酒のカワサキグループ・ウハウハ店(富山市下大久保・大沢野)は、ビールを中心に2月の酒類の売上高が5%増加。ペットボトル飲料や賞味期限の長い輸入パスタも売れている。店舗で実施しているアルミ缶回収の持ち込み量が増えており、藤田清之店長は「家飲みする人が増えている証拠」とみている。

 地酒とワインの専門店・なかやす酒販(高岡市清水町)では、飲食店向けの卸販売が減少した一方で、個人客の単価は上がっている。中山士門社長は「いつもは1本だけワインを買う人が、2、3本まとめて買っている」と話す。先行きについて「お酒は嗜好(しこう)品。景気悪化で所得が減れば、個人向けにも影響が出るかもしれない」と心配した。