用水路に転落した60代男性を救助したとして、富山南署は27日、富山市林崎、会社員、新田知子さん(45)ら男女5人に感謝状を贈った。救助のきっかけをつくったとして、新田さんの飼い猫「ココ」には約1カ月分のキャットフードをプレゼントした。

 同署によると、16日午後7時半ごろ、自宅近くを散歩していた山口昭美さん(77)=同市青柳新=が用水路の中をじっと見つめるココに気付いた。視線を追うと、用水路内で男性があおむけに倒れていた。

 山口さんは娘の佳代子さん(48)を呼び、近くに住む新田さんとその息子の大樹さん(20)、竜二さん(18)の計5人で男性を引き上げた。男性は軽傷で命に別条はなかった。

 贈呈式で、中田聡署長は5人に感謝状を贈り、ココにはキャットフードをプレゼント。「人と猫の見事な連携プレーだった」とあいさつした。

 新田さんは「救出につながり、ココにはよくやったと言ってあげたい」と話した。感謝状の贈呈が決まってから、新田さんの元には近くの住民や職場の仲間から、無料通信アプリLINE(ライン)などでメッセージが相次いだという。

 ココは3歳の雌。記念品のキャットフードについて「普段はたくさん与えないようにしているけど、今回は好きなだけ食べさせてあげたい」と新田さん。おとなしい性格のココは、キャットフードに熱視線を送りながら、控えめに喜んでいる様子だった。