神戸市は2020年度、六甲山上エリアでオフィス誘致に乗り出す。ソフト開発やデザイン、建築設計、情報制作などの「創造(クリエーティブ)産業」が対象で、遊休化した企業保養所などの改修や建て替え費用を補助する。都市の喧噪から離れて仕事に没頭しやすい山上エリアにオフィスを構えられるようにし、同市が「地元経済の弱点」と認める創造産業の育成につなげる。

 創造産業の育成と遊休保養所の活用という「一石二鳥」を狙った取り組みで、改修は経費の3分の1(上限1350万円)を、建て替えは費用の3分の2(同3千万円)をそれぞれ補助する。市と兵庫県が、関連経費を20年度当初予算案に盛り込む。

 遊休化した保養所の荒廃が進む六甲山上で、市は01年から開発規制を緩め、ホテルやカフェなどに転用することを容認。19年12月には保養所を創造産業のオフィスとして使えるようにした。市の担当者は「自然の中で仕事に没頭しながら、都会で最新のトレンドにも触れてもらい、クリエーターに新たな価値を創造してもらいたい」としている。(長尾亮太)