セミの幼虫やカナブンを調理して食べる「昆虫食」の授業が6月30日、兵庫県丹波篠山市福住の篠山東雲高校であった。最初は見た目にびくびくしていた生徒たちだが、衣をつけて揚げると「意外といける」。いつか食糧危機を救うかもしれない存在と向き合った。

 昆虫は栄養価が高く、タンパク質や食物繊維などを多く含む。さらに体のほとんどの部分を食べることができるため、災害や食糧難の際に役立つとして注目が高まっている。

 授業は食糧について考えようと、同校が初めて企画。災害と昆虫食を研究する東大阪大学短期大学部実践食物学科長の松井欣也教授を招き、フード・インスティテュート類型の2年9人が3回の授業を受けた。

 松井教授が自宅近くで捕まえたセミの幼虫やカナブンは、衣をまとわせて丸ごとから揚げに。市販のアフリカ産シアワーム(食用イモムシ)は、下ゆでしてカレーに入れた。顔をしかめる生徒もいたが、果敢に口へ運んでいた。

 男子生徒(16)はセミ幼虫のから揚げを恐る恐る食べ、「外はかりっとしていて中は白身魚みたい。足がちょっと気になるけど、普通においしい」と話していた。(金 慶順)