神戸・組員射殺 「撃ってみい」直後発砲 住民の目前で

神戸・組員射殺 「撃ってみい」直後発砲 住民の目前で

 「撃ってみい」。組員の男性が声を荒らげた瞬間、「パン」と銃声が鳴り響いた。神戸市長田区で12日、暴力団任侠山口組の組員が射殺された事件は、白昼の住宅街で、住民の目前で起きた。現場から約50メートル離れた交差点から様子を見ていた近くの自営業の男性(65)らが、発生時の生々しい様子を語った。

 「黒い乗用車が路地をふさぎ、幹線道路に出て来ようとした白色ワゴンにぶつかったんや」

 乗用車は「なにわ」ナンバーのセダン。任侠山口組側は、白色ワゴン車を先頭に計3台の車列が、路地(幅約4メートル)を北側から市道山手幹線に向け走っていた。ワゴン車には織田絆誠(よしのり)代表(50)が乗っていた。

 「黒い乗用車の運転席から男が、車列の1台から組員がそれぞれ降り、車道や中央分離帯付近で取っ組み合った」

 路地を遮られた3台の車は、慌てて後方に逃げだす一方、2人は地面に転がりながら取っ組み合いを続けた。その直後、「パン」と1発目の銃声。2人は歩道側と中央分離帯付近で間合いを取った。歩道側の組員が挑発した瞬間、2発目の銃声とともに倒れたという。

 「歩道上には数人の住民がいたが、発砲音とともに近くの建物内に逃げ込んだ」。拳銃を発射した男は、そのまま山手幹線を西へと走り去った。

 「バイクに乗った男らがいた」と話す目撃者がいる上、現場にヘルメットも残っており、事件にバイクが使われた可能性も出ている。

 「もし流れ弾が飛んできたらどうするのか」「子どもらも通学する道路なのに」。一歩間違えば市民も巻き込まれかねない白昼の発砲事件に、住民らは怒りと不安に包まれた。

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