持って外出したくなる おしゃれなつえ専門店が人気

持って外出したくなる おしゃれなつえ専門店が人気

 おしゃれなつえを買えずに困った経験から、兵庫県高砂市の主婦が創業したつえの専門店「つえ姫」が人気を博している。姫路駅近くの姫路本店(同県姫路市)に続き、今年3月には神戸・三宮に2店目を出店した。製品のカラフルな色使いなどが、自らはつえを使わない若い世代にも受け入れられ、プレゼント需要を掘り起こしている。訪日外国人(インバウンド)からの引き合いも多い。

 創業したのは中野千浪さん(51)で、2013年に姫路本店を開いた。足を悪くした義母のためにつえを買い求めたとき、持って外出したくなるおしゃれな製品が流通していないと痛感した。「売っていないなら自ら売ろう」と、取り扱う商品の大部分は自ら企画し、メーカーに生産を委託している。

 製品を企画する上で心掛けているのは、つえに対する地味なイメージを壊すこと。表面にクリスタルガラスをちりばめてキラキラ輝かせたり、アルミ部材を彫刻して花をかたどったりするほか、色の種類も豊富に取りそろえる。

 「競合が少なく、いち早く進出したかった」という神戸にも今年3月、商業施設の神戸国際会館SOL(神戸市中央区)に神戸店を出店。施設全体がターゲットとする客層は20〜30代女性で、つえを使う年代とは重ならないが、親や祖父母らのために買い求める顧客が半数を超えるという。特に娘が母親に勧めるケースが多く、中野さんは「母と娘で一緒に買い物を楽しむ神戸の文化とマッチしたのかな」と手応えを口にする。

 姫路本店では、関西空港とつながるバスターミナルに近いこともあって、お土産に買い求める訪日外国人客も多い。本国へ持ち帰りやすい折りたたみ式が人気という。17年の売上高は初年度の2・1倍となった。

 神戸店もほぼ目標通りに推移しているという。中野さんは「外出が楽しくなるおしゃれなつえを多くの方に届けたい」と力を込めた。(長尾亮太)

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