「放射能汚染水飲むしかなく、赤ん坊に母乳も」福島からの避難者

「放射能汚染水飲むしかなく、赤ん坊に母乳も」福島からの避難者

 福島第1原発事故で大阪市内に母子避難をしている森松明希子さん(44)=兵庫県伊丹市出身=がこのほど、大阪府高槻市内で、スイス・ジュネーブの国連人権理事会本会議でスピーチした際の様子などを報告した。合わせてフランスの市民団体に招かれて講演もし、多くの市民の関心を集めたという。

 東京電力や国に賠償を求める関西訴訟原告団の代表を務める森松さんは、仕事で福島県郡山市に残った夫と離れて暮らす。3月、同様に母子避難をしている車田まみさんら親子8人でスイスへ。スピーチは国際環境保護団体「グリーンピース」の発言者として行った。

 森松さんは「事故後、放射能汚染は広がったが、情報は知らされず、無用な被ばくを重ねた。空気、水、土壌がひどく汚染される中、汚染した水を飲むしかなく、赤ん坊に母乳を与えてしまった」と当時の状況を説明。「日本政府は市民を守るための施策はほとんど実施してきていない。(原発事故の被災者支援継続などを求めた)国連人権理事会での勧告を直ちに受け入れ、実施してほしい」と訴えた。各国政府代表からも注目され内外で広く報道された。

 市民団体に招かれた仏グルノーブルの講演では、事故当時東京にいたという女性が立ち上がり「被ばくから逃げるため、フランス政府のチャーター便で直後に離れた。日本国内で避難することもままならない子どもたちの現状を知り、苦しい」と話したという。森松さんらは「どの会場でも鋭い質問が相次ぎ、最後は列ができてサイン会になった。信じられないような意識と関心の高さに触れ、感激した」と報告した。(鈴木久仁子)

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