兵庫県高砂市の県立松陽高校商業科の生徒たちが、災害時用の備蓄食糧としてパンの缶詰を考案し、兵庫や大阪などで約5千個を販売した。賞味期限が近づくと、購入者が子ども食堂に寄付できる仕組みも整えた。17日には神戸市中央区脇浜海岸通1のなぎさ公園で開かれる「ひょうご安全の日のつどい」で販売する。

 生地にブルーベリーを練り込んだ菓子パンで、直径7・5センチ、長さ11センチの円筒形の缶に入る。校名にちなんで「松の陽だまりパン」と名付けた。1缶は337キロカロリーで3年間保存でき、1缶432円(税込み)。

 2018年7月、西日本豪雨で被災した岡山県倉敷市や総社市で、当時の同校2年生がボランティア活動。その経験から被災者が喜ぶ備蓄食を作ろうと、北川欽一教諭(41)が指導する「商品開発」の授業で生徒が提案。昨年4月に引き継いだ2年生14人が改良を重ねて完成させた。

 パンの缶詰を製造する栃木県の製パン会社から技術協力を受け、しっとりした風味が長続きするようになり、生産も引き受けてもらった。姫路市の飲料水販売会社に販売を委託し、売り上げの一部は災害の被災地に寄付する。

 備蓄食糧は、賞味期限後に廃棄するケースもあることから、購入者からの申し出があれば、期限切れの半年前に同校が回収し、高砂市内の子ども食堂に寄付することにした。

 17日の販売は午前10時半〜午後3時。同校1年の女子生徒(16)は「ブルーベリーは疲労回復に役立つという研究もある。今後はアレルギーのある人も食べられるようなパンを考えたい」と話していた。

 購入の問い合わせは松陽高校TEL079・447・4021

(本田純一)