神戸・三宮とポートアイランドを結ぶポートライナーの売上金を盗んだとして、兵庫県警捜査3課と神戸水上署は12日、ライナーを運行する神戸市の外郭団体「神戸新交通」(神戸市中央区)の運輸助役の男(59)=兵庫県尼崎市=を逮捕した。

 逮捕容疑は昨年4月11日午後10時45〜51分ごろ、同市中央区のポートライナー神戸空港駅で売上金約64万円を盗んだ疑い。同課は認否を明らかにしていない。同社が、同駅の券売機と精算機の現金がなくなったとして被害届を出していた。

 同課によると、売上金が盗まれたとされる時間帯は、男が同駅に1人で勤務。券売機裏の部屋にある防犯カメラには、手元が見えない形で背を向けて動く男が写っていたという。ポートライナーでは18年4月にも三宮駅の売上金252万円がなくなっており、関連を調べる。

 同社によると、男は1982年に入社し89年、駅長に次ぐ運輸助役の資格を取得。六甲ライナー(同市東灘区)を経て、2007年からポートライナーの駅で勤務し、昨年10月に内勤の事務部門へ異動した。配置転換の理由は「差し控える」としている。

 同社の城南雅一社長は「市民をはじめお客さまに多大なご迷惑とご心配をお掛けしたことを深く反省します。再発防止に努め、失われた信頼の回復に向けてまい進します」とのコメントを出した。捜査を踏まえて懲戒処分を検討し、被害金の返還も求める方針。