航空会社のフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)とスカイマークは、神戸空港の発着枠と運用時間が拡大した場合に、就航便数を増やす考えを明らかにした。今夏の東京五輪・パラリンピックや2025年の大阪・関西万博などで、同空港の航空需要は膨らむとみており、都心に近い立地を生かして国内移動の旅客を取り込む方針だ。

 16日で開港から14年を迎えるのを前に、両社のトップが神戸新聞社のインタビューで明らかにした。

 官民でつくる「関西3空港懇談会」は昨年5月、神戸空港の発着枠と運用時間を「段階的に拡大する」とした上で、当面は1日60回の発着枠を80回に増やし、運用時間を午後11時まで1時間延ばすことを決めた。ただ、発着枠は3月末からの夏ダイヤで満杯となるため、今春にも開かれる次回会合では、同空港のさらなる規制緩和もテーマとなる見通しだ。

 FDAの三輪徳泰社長は追加緩和が実現した場合、当面必要な発着枠を「4便(2往復)」と発言。路線の新設にも意欲を示し、候補として丘珠(おかだま)空港(札幌市)と東北地方を挙げた。丘珠は新千歳(北海道千歳市)と比べて札幌の市街地に近く、1500メートルと短い滑走路も同社の小型機で発着できるという。FDAは東北ですでに県営名古屋−花巻(岩手県)線、山形線などを運航し、3月末には神戸−青森線を就航させる。

 一方、スカイマークは既存の神戸−羽田線で、夏ダイヤから午後10時半神戸着の便を飛ばすが、佐山展生会長はさらに遅い時間帯の就航に言及。現在の運用時間(午前7時〜午後11時)を「前後に1時間ずつでも延ばしてもらえれば」と述べ、3空港懇による追加緩和の合意に期待を寄せた。

 前回会合で25年万博までの検討課題とされた国際化についても「(国際定期便の運航が可能になれば)一番最初に飛ばしたい」と明言。特色を出すため、関西との路線がない海外都市への就航を目指す考えを示した。(長尾亮太)