兵庫県姫路市は14日、市立の「ぼうぜ医院」(同市家島町坊勢)の移転前の建物の一部が、隣接する民有地を不法に占用していたと明らかにした。市は、民法の規定に基づき、20年分の賃貸料に相当する約134万1千円を所有者に賠償した。

 市によると、同医院は、旧家島町が公設民営の医療機関として開設し、2018年10月に現在地へ移転した際に姫路市立となった。移転前の医院は1976年の増築の際、隣接する民有地との境界が問題になったという。

 旧町と隣地の所有者らは96年、「建物が滅失したときは協議して解決する」との覚書を締結。移転に伴って市が調査したところ、隣地の敷地内に、医院の建物の一部が含まれていたことが分かったという。

 市は、21日に開会する市議会定例会に専決処分の案件として報告する。(小川 晶)