神戸市は11日、認可保育所などに入れない待機児童数(2020年4月1日時点)が前年同期比165人(76%)減の52人になったと発表した。保育施設の新設などで定員を前年から約1400人増やしたことが寄与。増加幅は前年の3倍近かった。ただ、昨秋の幼児教育・保育の無償化などで新たな保育ニーズも膨らみ、待機児童ゼロとはならなかった。(石沢菜々子)

 市によると、区別の待機児童数は、東灘=7人(19年30人)▽灘=3人(同41人)▽中央=8人(同42人)▽兵庫=5人(同9人)▽北=6人(同16人)▽長田=0人(同1人)▽須磨=9人(同32人)▽垂水=9人(同22人)▽西=5人(同24人)−。1、2歳児が全体の約8割を占めた。

 市は保育定員を毎年500人程度増やしてきたが、19年度は1200人増の目標を掲げ市有地を積極活用。公園を使った保育所やマイカーを駐車して通勤できる「パーク&ライド方式」の保育所などを新設し、小規模施設の整備も進めた。

 施設整備などに伴い、利用希望者も増えた。待機児童に認定されないケースを含めると、希望したのに入所できなかった子どもは計1163人。入所できた子どもと合わせた希望者は計2万9770人に上り、前年から946人増加。この5年で2割近く増えている。

 市は21年4月の待機児童解消を目指して、20年度は保育施設の新設・分園整備(9カ所)、小規模施設整備(16カ所)などに取り組み、保育定員を約千人拡大する方針だ。