過去最多となる328人の新型コロナウイルス感染が7日に判明した兵庫県。入院調整中だった神戸市の80代男性と、尼崎市の90歳以上の男性の計2人の死亡も判明し、死者は累計598人になった。会見した県感染症等対策室の山下輝夫室長は、家庭内感染の多さや、幅広い年代への感染、都市部から郊外への広がりを指摘し「過去に経験したことがない最も厳しい状況」と危機感を示した。

 7日の新規感染者は発表自治体別に、神戸市=125人▽姫路市=21人▽尼崎市=36人▽西宮市=44人▽明石市=24人▽県所管=78人。東京都と発表が重複していた感染者1人を県が取り下げ、累計患者数は2万1536人となった。

 新たなクラスター(感染者集団)も発生した。龍野健康福祉事務所管内の高校では同じ部活動の生徒5人の感染が分かり、累計8人に。養父市役所では3月31日以降、職員計8人の感染が判明した。丹波市社会福祉協議会の職員6人の感染も7日までに確認された。

 また神戸市は7日、入院調整中に死亡した80代男性について会見。コロナ患者が自宅で亡くなったのは同市で初めてだが、死因は不明とした。男性は1日、けがで搬送された病院で感染が判明し、保健師や親族らが入院を説得していたが拒んでいたという。市は「入院先は確保できていた」と説明。入院調整中や自宅療養中の患者への保健師による健康観察を増やすことなどを検討している。(佐藤健介、高田康夫、初鹿野俊)