14年ぶりV、引き寄せたライバル校の結束 全国高校駅伝逃した選手たち、悔しさ糧に

14年ぶりV、引き寄せたライバル校の結束 全国高校駅伝逃した選手たち、悔しさ糧に

 第36回全国都道府県対抗女子駅伝が14日、京都市の西京極陸上競技場発着の9区間42・195キロであり、兵庫が2時間15分28秒で14年ぶり4度目の栄冠に輝いた。


 連綿と紡いできた駅伝の歴史がついに実を結んだ。兵庫が選手層の厚さを発揮し、14年ぶりに頂点を射止めた。過去6年連続入賞しながら、2位が2度。榎本監督は「『陸上王国』と言われながら優勝が遠かった。本当に長かった」と喜びをかみしめた。

 ライバル校が力を合わせた。須磨学園高の太田から2位でたすきを受けた西脇工高の6区後藤は「自分のリズムで押し切る」と首位の背中を追った。37秒差を見る見る縮め、残り500メートルでスパート。「みんなが苦しい上りで仕掛けた」と、県高校駅伝で須磨学園高を下した快足を駆って2秒差に迫った。

 後を託された須磨学園高の樽本は、後藤と小学生時代から加古川ランニングクラブで競い合ってきた。「強い(後藤)夢に勢いをもらった」と首位に躍り出ると、「どんどん離していこう」と後藤に続く区間賞で栄冠への道筋を切り開いた。

 西脇工高に敗れ、全国高校駅伝出場を逃した須磨学園高の選手たちは、都道府県対抗駅伝にピークを合わせてきた。「悔しかったけど、ここで頑張ろうと調整してきた」と樽本。兵庫選手団のコーチを務め、かつて選手として7区を走った母つぐみさんからジグザクのコースを最短距離で走るよう助言されたことも奏功した。

 歴代の先輩たちが若手を引き上げる縦糸と、刺激し合う選手たちを結ぶ横糸。「互いに切磋琢磨(せっさたくま)するのが兵庫の強さ」と指揮官。織り上げた絆が、チーム一丸の勝利につながった。(伊藤大介、有島弘記)

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